離婚後に約束した養育費の支払いが、収入減や失業で苦しくなることは珍しくありません。この記事では、養育費の支払いが困難になった場合の基礎知識と、取るべき対応の流れをやさしく解説します。
養育費の支払いが難しくなったとき、自己判断で止めてしまうと大きなトラブルにつながるおそれがあります。
「今月だけ払えない」「ボーナスがなくなった」など、養育費の支払いが困難になる事情は誰にでも起こり得ます。しかし、養育費は子どもの生活費であり、勝手に減額したり支払いを止めたりすると、未払い分を一度に請求されたり、強制執行(給料の差押えなど)につながることがあります。養育費の支払いが困難になった場合の基礎を知っておくことで、早めに話し合いや手続をとることができ、トラブルを小さく抑えられる可能性があります。
まずは、養育費と「支払いが困難になった場合」の基本的な意味を整理します。
養育費とは、離婚後に子どもを育てるための生活費・教育費などを、子どもと別に暮らす親が負担するお金のことです。多くは、離婚協議書や公正証書、調停調書などで金額や支払期間が決められます。「養育費の支払いが困難になった場合」とは、病気や失業、収入の大幅な減少などにより、当初の金額を継続して支払うことが現実的に難しくなった状態を指します。このような事情の変化があれば、家庭裁判所に「養育費の減額」を求める手続をとる方法があります。
養育費の支払いが苦しくなったとき、誤った対応をしてしまうケースも少なくありません。
よくある誤解として、「払えないのだから仕方ない」「口約束だから守らなくてもよい」と考えてしまうことがあります。しかし、養育費は子どもの権利とされており、支払いが困難になった場合でも、一方的に支払いを止めることは望ましくありません。また、「一度決めた養育費は絶対に変更できない」と思い込んでいる方もいますが、収入や生活状況が大きく変わったときは、家庭裁判所に減額を求めることができる場合があります。自己判断で放置せず、正式な手続や話し合いを検討することが大切です。
養育費の支払いが困難になったときの、基本的な対応の流れを確認しておきましょう。
まず、収入減少や病気など、養育費の支払いが困難になった理由と、その程度を整理します。給与明細や解雇通知、診断書など、事情を説明できる資料を集めておくとよいです。次に、相手方に連絡を取り、現状と支払いが難しい理由を丁寧に伝え、金額や支払い方法の見直しについて話し合う方法があります。話し合いで合意できれば、書面に残すことが望ましいです。合意が難しい場合や、公正な金額が分からない場合には、家庭裁判所に「養育費減額調停」を申し立てるといった方法があります。調停では、裁判所の調停委員が間に入り、双方の事情を踏まえて新たな養育費の額を話し合っていきます。
実際に養育費の支払いが難しくなったときに、特に気をつけたいポイントがあります。
まず、支払いが困難になったからといって、無断で支払いを止めることは避けるべきです。未払いが続くと、過去分をまとめて請求されたり、給料や預金を差し押さえられるおそれがあります。また、「いつか収入が戻るだろう」と先延ばしにすると、未払い額が膨らみ、より状況が悪化します。事情が変わったと感じた段階で、早めに相手方への連絡や、家庭裁判所での減額調停の検討をすることが望ましいです。さらに、養育費はあくまで子どものためのお金であることを意識し、自分の生活費とのバランスを冷静に考えながら、無理のない範囲で誠実に対応する姿勢が大切です。
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