暗号資産で騙されたかもしれず、不安で眠れない日が続いています。
数か月前、SNSで知り合った人から「初心者でも安心してできる暗号資産の投資がある」「元本保証で、毎月安定して増える」と勧められました。最初は半信半疑だったのですが、実際に少額を入金すると、専用サイトの画面上ではすぐに残高が増えていくように表示され、「やっぱり本物なんだ」と思い込んでしまいました。
その後、「今だけのキャンペーンで、入金額を2倍にして運用できる」「このチャンスを逃すと一生後悔する」と言われ、貯金だけでは足りず、カードローンまで利用して合計で200万円ほどを暗号資産の口座に送金しました。
ところが、いざ出金しようとすると「出金には手数料が必要」「税金を先に支払えばすぐに出金できる」と言われ、さらにお金を要求されました。不審に思って出金をお願いしても、「システムエラー」「担当部署が確認中」などと言われるだけで、一向に暗号資産を引き出せません。そのうち、連絡をくれていた担当者とも連絡が取れなくなり、投資サイトにもログインできなくなってしまいました。
インターネットで調べると、同じように「暗号資産で騙された」という被害事例がたくさん出てきて、自分も詐欺被害にあったのだと実感し、ショックで何も手につきません。家族にも言えず、借金の返済だけが残ってしまい、どうしたらいいのか分からない状態です。
このような暗号資産の詐欺被害の場合、警察や弁護士に相談すれば、お金が戻ってくる可能性はあるのでしょうか。また、今からでもやっておいた方がいいことや、証拠として残しておくべきものがあれば教えていただきたいです。今後、同じような暗号資産のトラブルに巻き込まれないために、どのような点に気を付けるべきかも知りたいです。
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SNSやマッチングアプリなどをきっかけに、「暗号資産で騙された」と気づいたときには、すでに大きな金額を送金してしまっているケースが少なくありません。暗号資産の詐欺被害は、相手の身元や送金先が海外にあることも多く、被害回復が難しいと言われていますが、何もせずにあきらめてしまうと、取り戻せる可能性まで手放してしまうことになりかねません。
ここでは、暗号資産の詐欺被害にあったかもしれないと感じたときに、どのような手順で動けばよいのか、相談の流れに沿って整理していきます。
暗号資産で騙されたかもしれないと気づいたとき、最初にしておきたいのは、できる限り多くの証拠を残しておくことです。後から冷静になって振り返ると、「あの時のメッセージを残しておけばよかった」と後悔する方も少なくありません。
具体的には、次のようなものを保存しておくと、警察や弁護士に相談する際に役立ちます。
・やり取りをしたSNSやチャットのメッセージ画面(スクリーンショットやエクスポート)
・相手のプロフィール画面やアカウント名、ID
・投資サイトやアプリのURL、ログイン画面、運用画面のスクリーンショット
・送金に使った暗号資産のウォレットアドレス、取引履歴の画面
・銀行振込やクレジットカード決済をした場合の明細書や入出金履歴
・「元本保証」「必ず儲かる」などと書かれた勧誘文や画像
暗号資産の詐欺被害では、相手がアカウントを削除したり、サイトを閉鎖したりして、証拠が急になくなってしまうことがあります。気づいた段階で、画面のコピーやPDF保存などを行い、できれば紙に印刷しておくと安心です。
また、「暗号資産で騙された」と感じていても、感情的なメッセージを相手に送り続けると、相手に警戒されて証拠を消されてしまうおそれもあります。これ以上の送金や個人情報の提供は控え、冷静に証拠の確保を優先することが大切です。
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証拠の確保ができたら、次は公的機関や専門窓口への相談を検討します。暗号資産の詐欺被害は、個人で相手を追いかけるのが難しいため、早めに第三者に状況を共有しておくことが重要です。
まずは、お住まいの地域を管轄する警察署や、都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に連絡し、「暗号資産で騙された可能性がある」と伝えて、相談の予約を取るとよいでしょう。その際、先ほどまとめた証拠や、被害の経緯を時系列でメモしておくと、話がスムーズに進みます。
警察では、被害届や相談受理の形で対応されることが多く、すぐにお金が戻ってくるとは限りませんが、同じ手口の被害が複数寄せられている場合、捜査が進むきっかけになることもあります。また、暗号資産の送金先アドレスや口座情報が、他の事件と結びつく可能性もあるため、情報提供という意味でも相談しておく価値があります。
あわせて、消費生活センターや国民生活センターなどの相談窓口にも連絡し、「暗号資産の投資トラブル」「投資詐欺の疑い」として相談することも検討できます。行政の窓口では、似たような詐欺被害の事例や、今後の対応方法についてアドバイスを受けられる場合があります。
さらに、被害額が大きい場合や、相手からの要求が続いている場合には、弁護士への相談も選択肢になります。暗号資産や投資詐欺に詳しい弁護士であれば、民事上の請求が可能かどうか、詐欺グループとみられる相手に対してどのような法的手段が考えられるかなど、具体的な見通しを聞くことができます。
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暗号資産で騙された可能性があるとき、被害回復のことばかりに意識が向きがちですが、「これ以上被害を広げないこと」も同じくらい重要です。
まず、相手から追加の送金や手数料、税金の支払いを求められても、応じないようにします。「今払えば全額返金できる」「最後の手続きだから」といった言葉は、詐欺被害をさらに拡大させる典型的なパターンです。すでに送金してしまった分を取り戻したい気持ちにつけ込まれることが多いため、冷静に一度立ち止まることが大切です。
また、暗号資産のウォレットや取引所のアカウントに、相手がアクセスできる可能性がある場合は、パスワードの変更や二段階認証の設定を行いましょう。IDやパスワードを相手に伝えてしまっている場合は、取引所のサポート窓口に事情を説明し、アカウントの一時停止などの対応ができないか相談することも検討してください。
今後、同じような暗号資産のトラブルに巻き込まれないためには、次のような点に注意することが有効です。
・「元本保証」「必ず儲かる」「短期間で倍になる」といった勧誘は、詐欺の可能性が高いと疑ってかかる
・金融庁に登録されていない業者や、運営会社の情報が不明確なサイトには暗号資産を送らない
・SNSやマッチングアプリで知り合った相手からの投資話は、特に慎重に対応する
・出金のたびに「手数料」や「税金」と称して追加の送金を求められる場合は、詐欺を疑う
暗号資産で騙されたと感じたとき、一人で抱え込むと精神的な負担も大きくなります。信頼できる家族や友人、専門家に相談しながら、少しずつでも状況を整理していくことが、前に進むための第一歩になります。
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暗号資産で騙されたかもしれないと気づいたら、まずは証拠をできる限り残し、これ以上の送金や個人情報の提供を控えることが重要です。そのうえで、警察や消費生活センター、暗号資産や詐欺被害に詳しい弁護士などの専門家に相談し、被害届や情報提供、法的手段の可能性について検討していきます。
暗号資産の詐欺被害は、相手の特定や資金の追跡が難しく、必ずしもお金が戻ってくるとは限りませんが、早めに動くことで、被害回復や同様の被害の防止につながることもあります。また、今後は「必ず儲かる」「元本保証」といった甘い言葉に注意し、金融庁登録の有無や運営会社の情報を確認するなど、暗号資産の投資話には慎重に向き合うことが、自分の資産を守るうえで大切になります。
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