相談者より
DVについて教えてください。
実家へ避難する場合、相談先へ伝えるべき情報は何ですか?
実家に避難する前に、DV相談窓口などには「今の危険度」「避難先(実家)の場所や状況」「加害者が知っている情報」「今後どうしたいか」をできる範囲で伝えましょう。命の危険があるかどうかを、できるだけ具体的に話すことが大切です。
実家に避難する場合も、事前に相談窓口へ情報を伝えておくと、安全確保のための支援を受けやすくなります。
DVから逃れて実家に避難する際は、「今どれくらい危険なのか」と「避難先の情報」を整理して相談先に伝えると、適切な支援につながりやすくなります。主に次のような情報が重要です。
1. 現在の危険度・状況
– これまでの暴力の内容:殴る・蹴る・首を絞める・物を投げる・大声で怒鳴る・生活費を渡さない・監視されている など
– 最近の出来事:直近であった暴力や脅し、警察を呼んだことがあるか など
– 命の危険があるか:殺すと言われた、首を絞められた、刃物を出された など
– 子どもへの影響:子どもへの暴力・暴言、子どもが怖がっている様子 など
2. 避難先(実家)の情報
– 実家の場所:市区町村名や大まかな地域(詳しい住所は、危険度を見ながら相談員と一緒に決めてもOK)
– 実家の家族構成:誰が住んでいるか(高齢者・子ども・持病のある人など)
– 実家の受け入れ状況:どのくらいの期間いられそうか、部屋はあるか など
3. 加害者が知っている情報
– 加害者が実家の住所や電話番号を知っているか
– 実家に来たことがあるか、家族の顔や名前を知っているか
– 実家の場所を特定できそうな情報(勤務先・学校・SNSなど)があるか
4. あなた自身の基本情報
– あなたの氏名(言いたくない場合は、まずは匿名でも相談可能な窓口もあります)
– 年齢・家族構成(子どもの人数と年齢など)
– 連絡が取りやすい電話番号やメールアドレス(加害者に見られないもの)
5. 今後どうしたいかの希望
– とりあえず今すぐ安全な場所に逃げたい
– 実家でしばらく暮らしたい
– 離婚や別居を考えているかどうか
– 子どもの学校や保育園をどうするか など
これらをすべて完璧に話せなくても構いません。まずは「今どれくらい危ないか」と「実家に避難したい(した)」ということだけでも伝えれば、相談員が必要な情報を順番に聞いてくれます。
実家に避難すれば安心と思われがちですが、事前の相談や情報共有がないと、かえって危険が高まることもあります。
よくある注意点やトラブルの例は次のとおりです。
1. 加害者が実家の場所を知っている場合
– 実家の住所や電話番号を加害者が知っていると、追いかけて来たり、家族に連絡してくるおそれがあります。
– 事前に相談窓口へ「実家の場所を知られているかどうか」を伝えておくと、実家ではなく一時保護施設など別の避難先を提案されることもあります。
2. 実家の家族が状況を知らないまま受け入れる場合
– DVの深刻さを知らない家族が、加害者からの連絡に応じてしまったり、「話し合えばいい」と加害者を家に入れてしまうことがあります。
– 相談先に「家族はDVの状況をどこまで知っているか」を伝えると、家族への説明の仕方についてもアドバイスを受けられることがあります。
3. 子どもの学校・保育園から居場所が伝わってしまうケース
– 学校や保育園が、事情を知らずに加害者からの問い合わせに答えてしまうことがあります。
– 相談時に「子どもの学校名」「加害者が学校を知っているか」を伝えると、学校への連絡方法や注意点についても相談できます。
4. 連絡手段から居場所が特定されるケース
– 位置情報がオンになったスマホや、共有しているアカウント・クラウドサービスから、実家の場所が知られてしまうことがあります。
– 相談先に「スマホやSNSをどこまで共有しているか」を伝えると、設定の見直しなどの助言を受けやすくなります。
5. 実家の家族も巻き込まれてしまうリスク
– 加害者が実家の家族に暴言や嫌がらせをしたり、職場に連絡してくることもあります。
– 相談先に「家族の状況(高齢・病気・仕事など)」を伝えることで、家族を守るための配慮も含めた避難方法を一緒に考えてもらえます。
実家に避難しようと思ったら、できれば動く前に、難しければ避難した直後でもかまわないので、DV相談窓口や自治体の相談窓口に連絡しましょう。その際は、次のように行動するとスムーズです。
1. まずは「命の危険があるかどうか」から伝える
– 「首を絞められたことがある」「殺すと言われた」など、怖かった出来事を簡単に伝えます。
– 言いにくい場合は「とても怖くて、このままだと危ない気がする」とだけでも大丈夫です。
2. 実家に避難したい(した)ことをはっきり伝える
– 「今から実家に逃げたい」「もう実家に来ている」など、現在地や予定を伝えます。
– 住所を詳しく言うのが不安な場合は、市区町村名だけ伝え、相談員と話しながら決めても構いません。
3. 相談先には、話せる範囲で情報をメモしてから電話すると安心
– 暴力の内容・回数
– 実家の場所と家族構成
– 加害者が知っている情報(住所・電話・学校など)
– 子どもの有無と年齢
などを、箇条書きでメモしておくと、焦らずに話せます。
4. 一人で判断せず、「実家で大丈夫か」を一緒に考えてもらう
– 実家が安全かどうか、自分だけでは判断が難しいことも多いです。
– 相談窓口に「実家に避難しても大丈夫か心配」と正直に伝えれば、他の避難先や、実家で過ごす場合の注意点も含めて一緒に考えてくれます。
5. 相談先の選び方
– 住んでいる地域の「配偶者暴力相談支援センター」「市区町村の相談窓口」「警察の相談窓口」など、公的な窓口を利用すると安心です。
– 電話が難しい場合は、メールやチャット相談ができる窓口もあります。自治体や公的機関の公式サイトから探してみてください。
不安や恐怖でうまく話せなくても、相談窓口の担当者は、少しずつ状況を聞き取りながら一緒に整理してくれます。「全部説明しなきゃ」と思いすぎず、「実家に逃げたい(逃げた)。助けてほしい」という一言からでも、まずはつながることが大切です。
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