DV被害を受けているものの、どうやって証拠や記録を残したらよいか分からず不安に感じている方も多いと思います。この記事では、DV被害の記録を残したいときに、比較的すぐに始められる方法と、安全面で気をつけたいポイントを5つのステップで整理してお伝えします。
DV被害の記録を残したいときも、何より大切なのはご自身とお子さんの安全を守ることです。
DV被害の記録を残したいと考えるとき、多くの方が「証拠を集めなければ」と焦ってしまいますが、最初に確認したいのは、今すぐ危険がないかどうかです。相手がそばにいて暴力や脅しが続いている場合は、記録よりも先に、避難先の確保や警察・相談窓口への連絡を検討することが望ましいです。DV被害の記録を残す行動が相手に見つかると、暴力がエスカレートするおそれもあります。安全な場所や時間を確保できるかを意識しながら、「今できる範囲で記録を残す」という考え方で進めていきましょう。
特別な形式にこだわらず、DV被害の内容を日付と一緒にメモとして残していくことが大切です。
DV被害の記録を残したいときは、まず「いつ・どこで・どんなことがあったか」を簡単に書き留めるところから始めます。ノートや手帳、スマートフォンのメモ機能など、自分が使いやすく、相手に見つかりにくい方法を選びましょう。暴力の内容だけでなく、暴言、経済的な束縛、携帯の監視などもDV被害として記録しておくことが役に立ちます。後から見返したときに分かるよう、「〇月〇日 夜」「大声で怒鳴られた」「物を投げられた」など、短くても具体的に書くことを意識してみてください。
目に見えるDV被害については、写真や診断書などの形で客観的な記録を残しておくと役立ちます。
殴られたあざや傷、壊された家具やスマートフォンなどがある場合は、可能であれば写真を撮ってDV被害の記録として残しておくことが考えられます。写真には、撮影日が分かるように設定しておくと、後で整理しやすくなります。けがをしたときは、病院を受診して診断書を出してもらうことで、DV被害の証拠としてより客観的な資料になります。これらの写真や診断書のデータは、相手に見られないよう、クラウド保存や信頼できる第三者に預けるなど、安全な保管方法も一緒に検討しておきましょう。
相手とのメッセージや音声は、DV被害の状況を示す重要な記録になり得ますが、安全面に十分注意が必要です。
暴言や脅しのメッセージ、謝罪のメールなどは、DV被害の記録として役立つことがあります。削除せずにスクリーンショットを撮る、別の端末やクラウドにバックアップを取るなどして、相手に気づかれない形で保存する方法を検討してください。また、会話を録音することも一つの方法ですが、録音行為が相手に知られると危険が高まる場合があります。録音や保存の仕方について不安があるときは、DV相談窓口や法律の専門家に「どこまでしてよいか」「どのように保管するか」を相談しながら、無理のない範囲でDV被害の記録を残したい旨を伝えるとよいでしょう。
一人で抱え込まず、集めたDV被害の記録をもとに専門機関と一緒に今後の方針を考えていきましょう。
メモや写真、診断書、メッセージの履歴など、これまでに残したDV被害の記録は、今後の保護命令の申立てや離婚、別居の話し合いなどを進める際の重要な材料になります。信頼できるDV相談窓口や、自治体の相談窓口、法律の専門家に相談するときには、「DV被害の記録を残したいと思って集めたものがあります」と伝え、必要なものを一緒に確認してもらうと安心です。どの記録をどのように使うかはケースによって異なりますので、専門機関と相談しながら、自分のペースで進めていくことが望ましいです。記録を残すこと自体がつらく感じる場合もありますので、心身の負担が大きいときは休みながら、できる範囲で取り組んでいきましょう。
DV被害の記録を残したいときは、まず身の安全を最優先に考えたうえで、日付と出来事のメモ、写真や診断書、メッセージの保存など、できる範囲から少しずつ証拠を残していくことが大切です。その際は、相手に気づかれない保管方法を工夫しながら、無理のないペースで進めることが望ましいです。そして、集めたDV被害の記録は、一人で抱え込まずに、DV相談窓口や自治体、法律の専門家などと共有し、今後の避難や法的手続きについて一緒に考えてもらうことが心強い支えになります。つらい状況の中で記録を残すことは簡単ではありませんが、早めに専門家へ相談することで、より安全で現実的な選択肢を一緒に探していくことができます。
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