労働問題について教えてください。
有期雇用契約が更新拒否された場合の対処法は?
まず「なぜ更新しないのか」を書面などで確認し、更新拒否の理由が法律上問題ないかを整理しましょう。そのうえで、会社との話し合い・証拠の確保・外部機関への相談を並行して進めるのが基本の流れです。
有期雇用の更新拒否は、会社の一存で何でも認められるわけではありません。
有期雇用契約(契約社員・パート・アルバイトなど)でも、更新を重ねてきた場合や、更新されるのが当たり前と思える状況では、会社が一方的に「今回で更新しません」と言うことが法律上問題になることがあります。
一般的な対処の流れは次のとおりです。
1. 更新拒否の理由を確認する
– 口頭だけでなく、可能ならメールや書面で理由を出してもらう
– 「経営悪化」「勤務態度が悪い」「契約期間満了だから」など、理由を具体的に聞く
– 就業規則や雇用契約書に「更新の有無の判断基準」が書かれていないか確認する
2. 自分の働き方の実態を整理する
– これまで何回更新されてきたか
– 上司から「ずっと働ける」「次も更新するつもり」などと言われていなかったか
– 正社員とほぼ同じように働いていたか
– 更新拒否の直前に、会社とトラブル(残業代請求、ハラスメント相談など)がなかったか
3. 証拠を集める
– 雇用契約書、就業規則、シフト表、給与明細
– 更新のやり取りが分かるメール・LINE・メモ
– 上司からの発言を記録したメモ(日付・場所・内容)
4. 会社と冷静に話し合う
– 感情的にならず、「なぜ更新しないのか」「改善すべき点は何か」を確認
– できればメモを取り、可能なら同席者をつける
– 更新を求めるのか、退職を前提に条件(退職時期・補償など)を話し合うのか、自分の希望を整理して伝える
5. 外部機関へ相談する
– 労働局の「総合労働相談コーナー」や労働基準監督署
– 自治体の労働相談窓口、法テラスなど
有期雇用でも、更新を繰り返して事実上「長期雇用」になっている場合や、更新されると期待するのが当然の状況では、更新拒否が「解雇」と同じように厳しくチェックされることがあります。そのため、更新拒否の理由があいまいだったり、急に態度が変わったりした場合は、早めに情報を集めておくことが重要です。
更新拒否の場面では、泣き寝入りや感情的な対立になりやすい点に注意が必要です。
よくあるトラブル・注意点として、次のようなものがあります。
1. 「契約期間満了だから」で片付けられる
– 実際には何度も更新してきたのに、「有期契約だから期間満了で終わり」とだけ言われるケース
– しかし、長期間更新されてきた場合や、会社の説明・運用から「今後も更新される」と期待するのが普通の状態なら、単に「期間満了だから」だけでは足りない場合があります
2. 能力・態度を理由にされるが、具体性がない
– 「仕事ができない」「態度が悪い」と言われるが、具体的な指摘や注意の記録がない
– これまで問題なく更新されてきたのに、急にそう言われる場合は、別の理由(コスト削減、会社への不満を言ったことへの報復など)が隠れていることもあります
3. 妊娠・出産・育児・介護などをきっかけに更新拒否される
– 妊娠や育休の申し出をした直後に更新拒否されるなど、タイミング的に不自然なケース
– これは差別的な扱いとして、法律上問題になる可能性が高い場面です
4. 残業代請求やハラスメント相談の後に更新拒否
– 未払い残業代の相談や、パワハラ・セクハラの相談をした後に、急に更新しないと言われるケース
– 会社への「報復」と見られる場合、違法と判断されることがあります
5. 口頭だけで終わり、証拠が残らない
– 「今回は更新しません」と口頭で言われただけで、理由も書面もない
– 後から争う場合、証拠がないと不利になりやすいため、メールで確認する、メモを残すなど、自分で記録を作ることが大切です
6. 次の仕事が決まらないまま退職日を迎えてしまう
– 生活があるため、争いたくても泣き寝入りしてしまうケース
– 退職日まで時間があるうちに、ハローワークでの求職活動や失業給付の手続きの確認も並行して進める必要があります。
有期雇用の更新拒否に直面したときは、「感情的に反論する前に、事実と証拠を整理する」ことが重要です。
行動のポイントは次のとおりです。
1. まずは情報を集める
– 雇用契約書・就業規則・過去の更新の記録を手元にそろえる
– 更新拒否の理由を、できればメールや書面で確認する
– 上司との会話内容を、日付入りでメモしておく
2. 自分の立場を整理する
– 何年・何回更新されてきたか
– 更新を期待するのが普通と言える状況だったか
– 妊娠・育児・介護、残業代請求、ハラスメント相談など、更新拒否のきっかけになりそうな出来事がなかったか
3. 会社と話すときのコツ
– 感情的に責めるのではなく、「どういう理由で更新しないのか」「改善すれば更新の可能性はあるのか」を冷静に聞く
– 一人で不安な場合は、家族や同僚などに同席してもらうことも検討する
4. 早めに外部の相談窓口を使う
– 労働局の総合労働相談コーナー、労働基準監督署、自治体の労働相談窓口、法テラスなど、公的な無料相談を活用する
– 相談の際には、雇用契約書やメモなど、手元の資料を持参すると話がスムーズです
5. 生活面の備えも同時に進める
– ハローワークで失業給付の条件や手続き方法を確認する
– 次の仕事探しも並行して進め、最悪のケースに備える
一人で抱え込むと、会社の言い分をそのまま受け入れてしまいがちです。納得できない更新拒否だと感じたら、早めに第三者に状況を話し、客観的なアドバイスを受けながら、今後どう動くかを決めていくことをおすすめします。
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