突然の別居でも、最低限の手続きを知っておくことで、生活やお金・子どものことで後悔を減らすことができます。この記事では、別居開始時の最低限の手続きの基礎を、法律に詳しくない方にもわかりやすく解説します。
別居を始める前後に何をしておくべきか知らないと、後から不利になってしまうおそれがあります。
別居は「離婚するかどうかを考えるための時間」として選ばれることも多いですが、感情的に家を出てしまうと、生活費(婚姻費用と呼ばれる夫婦の生活を支えるお金)や子どもの親権、住まいの権利などで不利になってしまうことがあります。別居開始時の最低限の手続きの基礎を知っておくことで、「言った・言わない」のトラブルを減らし、後からの話し合いや離婚協議をスムーズに進めやすくなります。今すぐ離婚するつもりがなくても、別居のルールを整理しておくことが大切です。
まずは「別居」とは何か、そして別居開始時の最低限の手続きとは何を指すのかを整理します。
法律上の別居とは、夫婦が同じ戸籍のまま、生活の本拠地(生活の中心となる場所)を別々にして暮らす状態をいいます。離婚とは違い、戸籍上はまだ夫婦のままですが、生活費の負担や子どもの世話の分担などを改めて決める必要が出てきます。別居開始時の最低限の手続きの基礎としては、①別居の理由と開始日をできるだけ書面で残すこと、②生活費(婚姻費用)の支払い方法を話し合うこと、③子どもの監護(誰が主に育てるか)や面会のルールを決めること、④住民票の移動や郵便物の転送など生活上の変更を行うことが挙げられます。
別居に関しては、「とりあえず家を出ればいい」といった誤解が少なくありません。
よくある誤解として、「別居したら自動的に離婚が有利になる」「家を出た側が必ず不利になる」といった極端な考え方があります。実際には、別居そのものよりも、別居前後の話し合いの内容や記録の有無が重要になります。また、「別居したら生活費は払わなくてよい」「子どもを連れて出れば親権は自分のものになる」と考える方もいますが、いずれも法律上はそうとは限りません。婚姻費用の支払い義務や、子どもの利益を最優先に考える必要があるため、自己判断だけで動くとトラブルになりやすいです。別居開始時の最低限の手続きの基礎を押さえておくことで、こうした誤解によるリスクを減らすことができます。
ここでは、別居開始時に最低限おさえておきたい手続きの流れを、全体のイメージとして説明します。
別居を考え始めたら、まずは暴力やモラハラなど緊急性が高い場合か、時間をかけて準備できる状況かを見極めます。準備ができる場合は、別居の理由や今後の生活費、子どもの生活についてメモやメールで整理し、可能であれば配偶者と話し合いを行います。そのうえで、別居開始日や生活費の金額・支払い方法、子どもの監護や面会交流のルールを簡単な書面(合意書)にしておく方法があります。実際に家を出る際には、新しい住所への住民票の移動、健康保険・児童手当などの手続き、郵便物の転送届など生活に直結する変更も行います。話し合いが難しい場合は、家庭裁判所の調停(第三者を交えた話し合いの場)を利用することも検討されます。
別居開始時の最低限の手続きには、見落としやすい注意点もいくつかあります。
まず、暴力から逃げるための緊急避難としての別居と、時間をかけて準備する別居では、優先すべきことが異なります。安全確保が最優先の場合は、シェルターの利用や保護命令の申立てなど、専門機関への相談が望ましいです。また、別居前に相手の同意なく通帳や印鑑を持ち出すことは、後にトラブルになることがあります。財産の状況は、通帳のコピーや写真を残すなど、証拠として記録する方法がありますが、やり方を誤ると違法行為と評価されるおそれもあります。さらに、別居後の生活費が足りない場合、婚姻費用の請求を家庭裁判所に申し立てることができますが、請求した時点以降しか認められないことが多いため、早めの対応が重要です。
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