相談者より
DVについて教えてください。
暴言と物に当たる行為が続く場合、相談先へ伝えるべき情報は何ですか?
いつ・どこで・誰が・どんな暴言や行為をしたか、そしてあなたや子どもの心身の状態を、できるだけ具体的に伝えることが大切です。メモや録音、写真などの記録があれば、それもあると状況が伝わりやすくなります。
暴言や物に当たる行為が続くときは、「事実を具体的に」伝えることが重要です。
相談先に状況を理解してもらうためには、「感情」だけでなく「事実」を整理して伝えることがポイントです。特に次のような情報が役立ちます。
1. 基本情報
– あなたの年齢・性別
– 加害している人との関係(夫・妻・恋人・同居人・元配偶者など)
– 一緒に住んでいる人(子ども・親など)の有無と年齢
2. 暴言・物に当たる行為の内容
– いつ頃から続いているか(例:半年前から、結婚してすぐから など)
– 頻度(週に何回くらい、月に何回くらい など)
– 具体的な暴言の内容(「死ね」「出ていけ」「お前は価値がない」など、覚えている範囲で)
– 物に当たる行為の具体例(壁を殴る、食器を投げる、ドアを蹴る、物を壊す など)
– あなたや子どもに向けて物を投げたことがあるか、ケガをしそうになったことがあるか
3. これまでに起きた主な出来事
– 特に怖かった・危険だと感じた出来事(いつ・どこで・何があったか)
– 実際にケガをしたことがあるか、そのときの状況
– 警察を呼んだことがあるか、病院に行ったことがあるか
4. あなたや子どもの心身の状態
– 不眠、食欲不振、頭痛・腹痛など、体の不調が出ているか
– 不安・恐怖・うつっぽさなど、心の状態
– 子どもの様子の変化(夜泣き、登校しぶり、成績の急な変化、暴力的になる・おびえる など)
5. 相手の状態・特徴
– 暴言や物に当たるときのきっかけ(飲酒、仕事のストレス、お金の問題、家事・育児のことで口論になったとき など)
– 相手がアルコールや薬物を常用しているか
– 相手が「殺す」「家を壊す」などの脅しをしたことがあるか
6. 現在の危険度・不安
– 今すぐ命の危険を感じる状況かどうか
– 家を出たい・別居したいなど、あなたが望んでいること
– 相手が武器になりそうな物(包丁、刃物、バットなど)を振り回したことがあるか
7. 記録・証拠になりそうなもの
– 日付入りのメモや日記(いつ、どんな暴言・行為があったか)
– 壊された物や部屋の写真
– ケガの写真や診断書
– 暴言の録音・録画(可能な範囲で、安全を最優先に)
これらをすべて完璧にそろえる必要はありません。話せる範囲で大丈夫ですが、「いつ・どこで・誰が・何をしたか」を意識して伝えると、相談先が状況を把握しやすくなります。
相談内容を伝えるときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
1. 無理に詳しく話そうとしない
– 思い出すだけでつらいことも多いため、話せる範囲で構いません。
– 泣いてしまったり、途中で話せなくなっても問題ありません。「続きはまた今度でもいいです」と伝えて大丈夫です。
2. 相手に相談していることを知られないようにする
– 暴言や物に当たる人は、「相談された」と知るとさらに怒る場合があります。
– 通話履歴・メール・LINE・検索履歴などを相手がチェックすることがあるなら、相談先とのやりとりが残らないよう注意が必要です。
– メモや録音・写真などの記録も、相手に見つからない場所に保管するか、信頼できる人に預けることを検討してください。
3. 記録を取るときの安全確保
– 暴言を録音しようとして、相手に気づかれて逆上される危険もあります。
– 「録音・撮影することで危険が高まる」と感じる場合は、無理に行わず、まずは自分と子どもの安全を優先してください。
4. 「大したことではない」と思い込まない
– 殴られていなくても、繰り返される暴言や物に当たる行為は、立派な暴力の一種です。
– 「自分が悪いから」「我慢すればいい」と思い込まず、感じている恐怖や不安をそのまま相談先に伝えてください。
5. 子どもの前での暴言・物に当たる行為も重要な情報
– 子どもの前で物に当たる、怒鳴る行為も、子どもにとって大きなストレスになります。
– 「子どもの前でどのくらい起きているか」「子どもの反応」も、相談先にとって大切な情報です。
まずは、あなたと子どもの安全を最優先にしながら、話せる範囲で状況を整理してみてください。
1. 相談前に簡単なメモを作る
– 「いつから」「どのくらいの頻度で」「どんな暴言・行為があるか」を箇条書きでメモしておくと、電話や面談で話しやすくなります。
– 思い出せる範囲で、「特に怖かった出来事」を2〜3件だけでも書き出しておくと、相談先が深刻さを判断しやすくなります。
2. 公的な相談窓口を活用する
– DV相談窓口、配偶者暴力相談支援センター、自治体の相談窓口、警察の相談窓口などでは、暴言や物に当たる行為についても相談できます。
– 「こんなことを相談していいのか分からない」と感じていても、「暴言と物に当たる行為が続いていて不安です」とそのまま伝えて大丈夫です。
3. 危険を感じたら、ためらわずに緊急の連絡を
– 命の危険を感じる、今まさに暴れている、ケガをしそう・させられそうな状況では、ためらわずに警察などの緊急窓口に連絡してください。
– その際も、「誰が」「どこで」「何をしているか」「自分や子どもがどんな危険にさらされているか」を簡潔に伝えることが重要です。
4. 一人で抱え込まない
– 暴言や物に当たる行為が続くと、「自分が悪い」と思い込んでしまいがちですが、あなたが悪いわけではありません。
– 信頼できる友人や家族、職場の人などに、「家で暴言や物に当たる行為が続いていてつらい」と打ち明けることも、心の負担を軽くする一歩になります。
完璧に整理してからでなくても、相談はできます。「うまく説明できるか不安ですが」と前置きして、今感じている不安や恐怖をそのまま言葉にしてみてください。相談を重ねながら、必要な情報を一緒に整理していくことも可能です。
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