相談者より
DVについて教えてください。
子どもの前で暴力が起きているケースで、避難先を探すために必要なことは?
命の危険や子どもの心身への悪影響があるので、まずは警察やDV相談窓口に連絡し、母子生活支援施設や一時保護施設など公的な避難先を紹介してもらうことが大切です。自分だけで探そうとせず、事情を正直に伝えて支援を受けながら避難先を決めましょう。
子どもの前で暴力が起きている場合は、早めに安全な場所へ避難する準備が必要です。
子どもの前で暴力が繰り返されると、たとえ子ども自身が直接殴られていなくても、心や体に深刻な影響が出るおそれがあります。そのため、「まだ我慢できるかも」と思っても、早めに避難先を検討することが重要です。
避難先を探すときに、まず押さえておきたいポイントは次のとおりです。
1. 公的な相談窓口に必ず連絡する
– DV相談窓口(配偶者暴力相談支援センターなど)や市区町村の相談窓口に電話し、「子どもの前で暴力がある」「避難先を探したい」と伝えます。
– 24時間対応の電話相談や、SNS・メール相談を受け付けている窓口もあります。
– 相談すると、利用できる避難先(シェルター、母子生活支援施設、一時保護施設など)や手続きの流れを教えてもらえます。
2. 緊急時は110番や児童相談所につなぐ
– 今まさに暴力が起きている、または起きそうで怖いときは、ためらわず110番通報します。
– 子どもへの影響が大きいと判断される場合、児童相談所が一時保護などの対応を検討することもあります。
3. 利用できる主な避難先のイメージ
– 一時保護施設・民間シェルター:短期間、身を隠して安全を確保する場所。住所は加害者に知られないように守られます。
– 母子生活支援施設:母子で一定期間生活しながら、生活再建の支援を受けられる施設です。
– 親族・友人宅:信頼でき、加害者に住所を知られにくい人の家に一時的に身を寄せる方法もありますが、公的機関にも必ず状況を伝えておくと安心です。
4. 避難前にできれば準備しておきたいもの
※命の危険があるときは、何も持たずに逃げて構いません。
– 身分証(保険証、マイナンバーカード、運転免許証など)
– 子どもの母子手帳、健康保険証、学校関係の書類
– 現金、キャッシュカード、通帳
– 携帯電話と充電器
– 必要な薬、最低限の着替え、子どものお気に入りのおもちゃなど
5. 学校・園への連絡
– 子どもが通う学校や保育園・幼稚園に、事情を簡単に伝えておくと、加害者が迎えに来たときの対応や、転校・転園の手続きについて相談しやすくなります。
このように、避難先探しは「自分で探す」のではなく、「相談窓口を通じて安全な場所を紹介してもらう」流れで進めるのが基本です。
避難先を探すときには、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
よくあるトラブルや注意点として、次のようなものがあります。
1. 加害者に避難先が知られてしまう
– 実家や友人宅に避難したことを、子どもがうっかり話してしまったり、SNSの投稿から推測されたりするケースがあります。
– 避難先では、SNSへの投稿を控える、位置情報をオフにする、子どもにも「今いる場所は内緒にしようね」と伝えるなどの配慮が必要です。
2. 「子どもを連れて行ってはいけないのでは」と誤解する
– 「勝手に子どもを連れて出ると誘拐になるのでは」と心配して、危険な家にとどまってしまう人もいます。
– 子どもの安全を守るための避難は、基本的には問題とされません。迷ったときは、事前に相談窓口に「子どもと一緒に避難したい」と伝えておくと安心です。
3. 加害者からの連絡に応じてしまう
– 避難後に「謝るから戻ってきてほしい」「子どもに会わせてほしい」と連絡が来て、情に流されて戻ってしまい、暴力が再発するケースが多くあります。
– 避難先や相談窓口からは、加害者と直接連絡を取らないように助言されることが一般的です。連絡が来た場合は、保存しておき、相談窓口に見せると対応の参考になります。
4. お金や住まいの不安で動けなくなる
– 「避難しても生活費がない」「住む家がない」と不安で、危険を感じながらも家にとどまってしまうことがあります。
– 実際には、一時的な生活費の支援や、公営住宅の利用、就労支援など、使える制度がいくつかあります。避難先を探す段階で、あわせて生活再建の相談もしておくと、次の一歩が踏み出しやすくなります。
5. 子どもの気持ちへのフォロー不足
– 大人は「とにかく逃げること」に精一杯で、子どもが感じている不安や罪悪感に気づきにくいことがあります。
– 避難先では、「あなたのせいでこうなったんじゃない」「守るためにここに来たんだよ」と、子どもを責めない言葉かけを意識することが大切です。必要に応じて、子どもの心のケアをしてくれる相談窓口も紹介してもらえます。
子どもの前で暴力が起きている場合、「まだ大丈夫」と思わず、早めに外部の力を借りることが重要です。
行動のステップとしては、
1. 今の危険度を確認する
– すぐに暴力が起きそう、命の危険を感じる → 110番通報
– 今は落ち着いているが、繰り返し暴力がある → DV相談窓口や市区町村の相談窓口に連絡
2. 相談窓口に正直に状況を伝える
– 「子どもの前で暴力があること」「子どもも怖がっていること」「避難先を探したいこと」を具体的に話します。
– どこに避難できるか、いつ動くのがよいか、一緒に考えてもらいましょう。
3. 避難のタイミングと持ち物を相談する
– 加害者が不在の時間帯など、安全に動けるタイミングを相談します。
– 命が最優先なので、持ち物は「持てれば持つ」くらいの気持ちで構いません。
4. 避難後も一人で抱え込まない
– 避難して終わりではなく、その後の生活や子どもの学校のこと、離婚や別居のことなど、悩みは続きます。
– 同じ窓口や、自治体の相談窓口、子育て支援窓口などを利用しながら、少しずつ生活を立て直していきましょう。
どこに相談してよいか分からない場合は、「DV 相談」「配偶者暴力相談支援センター」「女性相談」「子ども 相談」などで自治体の窓口を検索し、まずは電話やメールで一言連絡してみることから始めてください。一度で解決しなくても、「つながり続ける」ことが、あなたと子どもの安全を守る力になります。
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