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離婚したいけど、まず何から始めればいい?

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離婚について教えてください。
離婚したいけど、まず何から始めればいい?

いきなり相手に「離婚したい」と言う前に、①お金と子どものことを整理する ②証拠や書類を集める ③話し合いか調停かの見通しを立てる、の3つから始めるのがおすすめです。

離婚は感情だけで動くと後悔しやすいので、準備と順番がとても大切です。

離婚を考え始めたら、次のステップで進めると混乱を減らせます。

1. 現状と希望を紙に書き出す
– なぜ離婚したいのか(暴力・不倫・性格の不一致・借金など)
– 離婚後、どう暮らしたいか(住まい・仕事・子どもと一緒に暮らすか など)
– 絶対に譲れないこと、妥協できること

2. お金の状況を把握する
– 夫婦の収入(給与明細、源泉徴収票)
– 貯金・保険・株などの資産
– 住宅ローンや借金の有無
– 結婚してから貯めたお金は、原則「夫婦の財産」として分ける対象になります。

3. 子どもについて考える
– 親権(どちらが子どもと一緒に暮らすか)
– 養育費(いくら・いつまで・どのように支払うか)
– 面会交流(別居する親と子どもが会う頻度や方法)
子どもの生活が大きく変わるため、感情よりも「子どもの生活の安定」を優先して考えることが大切です。

4. 証拠や必要書類を集める
– 不倫:メール・SNS・写真・ホテルの領収書など
– 暴力:診断書・怪我の写真・録音・110番通報の記録など
– お金:通帳コピー・給与明細・保険証券・ローン書類など
後から集めようとしても消されてしまうことがあるので、気づいたときに少しずつ集めておきます。

5. 話し合いで進めるか、調停を見据えるか考える
– 夫婦で冷静に話し合える → 協議離婚(話し合い)を目指す
– 話し合いが難しい・暴力がある・相手が応じない → 家庭裁判所の「離婚調停」を検討

6. 離婚後の生活プランをざっくり試算する
– 今の収入で家賃・生活費・子どもの費用を払えるか
– 公的な支援(児童扶養手当、ひとり親家庭の支援など)を使えば足りるか
– 実家の支援や、働き方の見直しが必要か

このように、感情的な話し合いに入る前に「お金・子ども・証拠・生活プラン」を整理しておくと、話し合いもスムーズになりやすく、損をしにくくなります。

準備不足のまま勢いで離婚を切り出すと、後から取り返しがつかないこともあります。

よくあるトラブルや注意点は次のようなものです。

1. 財産分与でもめる
– 貯金や保険、退職金の情報を相手が教えてくれない
– 相手が勝手にお金を引き出して隠してしまう
→ 通帳や明細は、コピーや写真で早めに記録しておくことが大切です。

2. 養育費があいまいなまま離婚してしまう
– 「そのうち払う」「状況を見て」と口約束だけで離婚
– 数か月で支払いが止まり、請求しづらくなる
→ 金額・支払日・振込口座をきちんと書面に残し、公的な書面(公正証書など)にしておくと、未払い時に回収しやすくなります。

3. 親権・面会交流で対立が激しくなる
– 感情的になり、子どもを相手に会わせない・連れ去るなどの行動に出る
– 子どもが板挟みになり、精神的に不安定になる
→ 子どもの前で相手の悪口を言ったり、会わせないようにしたりすると、後の話し合いで不利になることもあります。

4. DV・モラハラがあるのに、我慢して話し合いを続けてしまう
– 暴力やひどい言葉があるのに、怖くて何も言えない
– 相手にバレないように準備しないと、証拠を消されたり、さらに攻撃されたりするおそれ
→ 安全が第一です。危険を感じる場合は、まず警察や配偶者暴力相談支援センターなど、公的な窓口に相談して身の安全を確保することが優先です。

5. 離婚後の生活費が足りず、やむなく復縁や同居に戻る
– 離婚後の家賃や生活費を具体的に計算していなかった
– 子どもの学費や習い事の費用を見落としていた
→ 離婚前に、1か月の生活費と年間の教育費などを試算しておくことが重要です。

離婚を考え始めた段階では、「すぐに結論を出す」より「情報を集めて準備する」ことが大切です。

行動の目安としては、
1. ノートやスマホに「離婚したい理由」と「離婚後の希望」を書き出す
2. 通帳・給与明細・保険・ローンなど、お金に関する書類を整理・コピーしておく
3. 子どもがいる場合は、親権・養育費・面会交流について、自分の希望を整理する
4. 不倫や暴力がある場合は、証拠になりそうなものを静かに集めて保管する
5. 自分だけで判断が難しいときは、市区町村の法律相談や、法テラスなどの公的な相談窓口を利用して、早めに方向性を確認する

一人で抱え込むと、感情的になって大事なポイントを見落としがちです。身近な人や公的な相談窓口をうまく頼りながら、「焦らず、でもダラダラ先延ばしにしない」ペースで準備を進めていきましょう。


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