いじめについて教えてください。
学校でいじめを受けている子どもがいるとき親はまず何をすべき?
まずは子どもの話を否定せずにじっくり聞き、事実をメモに残したうえで、早めに学校(担任や学年主任など)に正式に相談しましょう。同時に、子どもの心身の状態を確認し、必要なら医療機関や相談窓口も利用することが大切です。
いじめが疑われたとき、親が最初にするべきことは「子どもの安全と心のケア」を最優先に動くことです。
いじめは、放っておくとエスカレートしやすく、子どもの心と体に深刻な影響を与えることがあります。そのため、親が早い段階で気づき、具体的に動くことがとても重要です。
【1. まずは子どもの話をしっかり聞く】
・「何があったの?」「いつ頃から?」など、落ち着いた声で聞く
・「気にしすぎ」「やり返せばいい」などと否定・説教しない
・子どもが話しづらそうなら、「ノートに書いてもいいよ」「少しずつでいいよ」と伝える
・聞いた内容(日時・場所・相手の名前・されたこと・見ていた人など)をメモに残す
【2. 子どもの心身の状態を確認する】
・頭痛・腹痛・吐き気・不眠・食欲不振などがないかチェック
・「学校に行きたくない」という気持ちを無理に否定しない
・必要に応じて、小児科・心療内科・精神科などで相談し、診断書をもらうことも検討する(後の対応の証拠にもなります)
【3. 学校に正式に相談する】
・まずは担任の先生に連絡し、面談の場を設けてもらう
・可能なら、学年主任や生徒指導担当、スクールカウンセラーにも同席を依頼する
・口頭だけでなく、事実関係をまとめたメモや、いじめの内容を書いた紙を渡すと伝わりやすい
・「いつまでに、どのような対応をしてもらえるか」を確認し、メモしておく
【4. 証拠になりそうなものを保管する】
・LINEやSNSのメッセージ、メール、写真、動画、手紙などは削除せず保存
・ケガがある場合は写真を撮っておく
・いじめが原因と思われる体調不良で病院に行った場合は、診断書や領収書を保管
【5. 学校以外の相談先も把握しておく】
・自治体のいじめ相談窓口、教育委員会の相談窓口
・子ども向け・保護者向けの電話相談、チャット相談
・学校に言いづらい場合や、学校が動いてくれない場合の「セーフティネット」として、早めに連絡先を調べておく
このように、「子どもを責めないで話を聞く」「事実を記録する」「学校と正式に話し合う」「必要に応じて外部にも相談する」という流れで動くことが、最初の一歩として大切です。
いじめ対応では、親の対応や学校とのやり取りの仕方によって、その後の展開が大きく変わります。
【よくある失敗・トラブル例】
1. 子どもの訴えを軽く扱ってしまう
・「そんなのよくあること」「気にしなければいい」と言ってしまう
・子どもが「話しても無駄だ」と感じ、ますます一人で抱え込む
2. 学校に任せきりにしてしまう
・一度相談して安心してしまい、その後のフォローをしない
・学校側の対応が遅れ、いじめが長期化・悪化することがある
3. 感情的に学校を責めて関係がこじれる
・怒りから、担任や学校を強く責め立ててしまう
・学校側が防御的になり、冷静な話し合いが難しくなる
・一方で、遠慮しすぎて何も言えないのも問題で、「事実」と「要望」をはっきり伝えるバランスが大切
4. 子どもに無理やり登校させる
・「行かなきゃダメ」「休んだら負け」などとプレッシャーをかける
・心身の不調が悪化し、不登校やうつ状態につながることがある
5. 証拠を残していない
・LINEやSNSのメッセージを削除してしまう
・後から「言った・言わない」の争いになり、いじめの事実を証明しにくくなる
【注意したいポイント】
・いじめは、表に出ているものだけでなく、陰口・無視・仲間外れなど、見えにくい形も多い
・子どもが「言わないで」と言う場合もあるが、命や健康に関わるおそれがあるときは、親の判断で学校や外部に相談することも必要
・学校が十分に対応してくれない場合、教育委員会や第三者機関に相談する道もある
これらを踏まえ、「子どもを守ること」を最優先に、感情的になりすぎず、しかし遠慮しすぎずに動くことが重要です。
まずは、子どもが「味方がいる」と感じられるように、話をよく聞き、否定せず受け止めてあげてください。そのうえで、以下のような順番で動くとよいでしょう。
1. 家庭での対応
・子どもの話を聞き、事実をメモに残す
・体調や表情、睡眠・食事の様子をよく観察する
・無理に登校させず、休ませることも選択肢に入れる
2. 学校との連携
・担任の先生に連絡し、面談を依頼する
・いじめの内容・日時・相手などを整理したメモを渡す
・「子どもの安全確保」「いじめの事実確認」「今後の対応」を具体的に相談する
・対応の内容や約束したことは、親側でもメモしておく
3. 外部の相談窓口の活用
・自治体の教育相談窓口、いじめ相談ダイヤル、子ども向け電話相談などを調べておく
・学校の対応に不安があるときや、話しづらいときは、早めに外部にも相談する
4. 専門機関の利用
・子どもの心身の不調が見られる場合は、小児科や心療内科・精神科など医療機関に相談する
・必要に応じて、学校のスクールカウンセラーや地域の相談機関も利用する
一人で抱え込まず、学校・地域・公的な相談窓口など、使える支援はできるだけ使いながら、子どもの安全と心のケアを最優先に行動していきましょう。
1人で抱えるほど、問題は静かに大きくなります。専門家につながる窓口として無料相談してみませんか?
無料相談フォームから、ご相談内容等の必要事項を登録ください。無料で登録頂けます。
ご相談者のお住まいエリア、ご相談内容に適した各種専門家よりご連絡させて頂きます。
弁護士・司法書士などの専門家に、あなたの悩みを相談しながら一緒に解決していきましょう。
※「無料相談する」ボタンを押して少しお待ちください。
本サービスは、入力いただきました内容を相談することができる専門家窓口を無料でご案内しております。
依頼内容に対し、対応可能な専門家から、ご登録頂きました電話・メールアドレス宛てに折返しご連絡させて頂くサービスとなりますので、ご登録内容はお間違いない様お願いいたします。