生活費を渡してもらえない、収入や通帳をすべて管理されていて「これは経済的DVではないか」と不安になっていませんか。この記事では、DVや経済的DVの疑いがあるときに、どのように状況を整理し、どこに相談すればよいかを5つのステップで分かりやすく解説します。
まずは、日常の出来事を書き出しながら、DVや経済的DVに当たる可能性があるかを整理していきます。
DVと聞くと殴る・蹴るといった暴力を思い浮かべがちですが、お金を極端に制限したり、生活費を渡さない行為も「経済的DV」と呼ばれるDVの一種に当たる場合があります。例えば、収入や通帳、クレジットカードをすべてパートナーに握られ、自分の意思でお金を使えない、生活費を十分にもらえず病院にも行けない、働くことや口座を持つことを禁止されているといった状況は、経済的DVの疑いがある典型的なケースです。まずは、いつ・どのような言動があったのか、メモやスマートフォンのメモ機能などに記録しておくと、後で相談するときに状況を説明しやすくなります。自分一人で「これはDVなのか」と決めつける必要はなく、あくまで「気になる点」「不安に感じている点」を整理する段階だと考えてください。
経済的DVの疑いを感じたら、一人で抱え込まずに、外部の相談窓口や信頼できる人に気持ちと状況を打ち明けることが大切です。
DVや経済的DVの相談は、配偶者暴力相談支援センターや市区町村の相談窓口、女性相談窓口、警察の相談窓口などで受け付けています。電話やメール、チャットで匿名相談ができるところもあり、「DVかどうか分からない」「経済的DVの疑いがあるだけ」という段階でも相談することができます。パートナーに相談の事実を知られると危険が高まるおそれがある場合は、通話履歴やメール履歴の消し方を確認し、公衆電話や別の端末を利用するなど、安全に配慮して行動することが望ましいです。身近に信頼できる友人や家族がいれば、「お金のことで悩んでいる」「経済的DVかもしれない」と率直に話し、味方になってもらうことも心の支えになります。
後で具体的に相談や手続きがしやすくなるように、経済的DVをうかがわせる資料や記録を少しずつ集めておきます。
DVや経済的DVの相談をするときには、「どのくらい生活費が足りていないのか」「収入や財産をどう管理されているのか」といった具体的な情報があると、支援機関や専門家も状況を把握しやすくなります。可能であれば、通帳のコピーや残高の写真、給与明細、家計簿、生活費の不足を訴えたときのメールやメッセージのやり取りなどを、相手に見つからない安全な場所に保管しておきましょう。経済的DVの疑いがある場合でも、無理をして危険を冒してまで証拠を集める必要はありませんが、日付入りのメモを残しておくだけでも後々の相談に役立ちます。証拠の集め方に不安があるときは、DV相談窓口や法律の専門家に「どこまでしてよいか」「何を残しておくとよいか」を確認しながら進めると安心です。
経済的DVの疑いがあるときは、今後の生活費や住まい、仕事などについて、専門機関と一緒に現実的なプランを考えていきます。
DVや経済的DVの相談窓口では、単に話を聞くだけでなく、シェルター(一時的な避難場所)の利用、生活保護や各種手当などの公的支援制度の案内、就労支援など、今後の生活を立て直すための情報提供や調整も行っています。離婚や別居を考える場合には、養育費や婚姻費用(別居中の生活費)といったお金の問題も出てくるため、早い段階で法律相談を利用しておくと、経済的DVの状況を踏まえた現実的な選択肢を知ることができます。相談の際には、「DVかどうか分からないが、経済的DVのような状況で困っている」と率直に伝えることで、担当者も必要な支援につなげやすくなります。今すぐ大きな決断をしなくても、情報を集めておくことで、いざというときに動きやすくなります。
経済的DVの問題は長期戦になることも多いため、自分の心身を守りつつ、継続的に相談できる窓口や専門家を確保しておくことが大切です。
DVや経済的DVの疑いがある状況では、相手の言動により自尊心が傷つき、「自分が悪いのではないか」と感じてしまう方も少なくありません。カウンセリングや心のケアを行う窓口を利用し、自分の気持ちを安心して話せる場所を持つことで、冷静に状況を見つめ直しやすくなります。また、法律相談や公的機関の相談を一度で終わらせず、状況の変化があればその都度「経済的DVの相談を続けたい」と伝え、継続的にサポートを受けることが望ましいです。小さな一歩でも、相談を重ねていくことで選択肢が広がり、「一人ではない」と感じられるようになります。
パートナーからの経済的DVの疑いに気づいたときは、まず日常の出来事を整理し、どのような点に不安を感じているのかを明らかにすることから始めてみてください。そのうえで、安全に配慮しながらDV相談窓口や身近な人に相談し、通帳や明細、メモなどの証拠をできる範囲で残しておくと、今後の支援や手続きが進めやすくなります。生活費や住まい、仕事など、今後の生活設計については、公的機関や法律の専門家と一緒に考えることで、経済的DVの状況を踏まえた現実的な選択肢を検討しやすくなります。心身の負担が大きくなりやすい問題だからこそ、一人で抱え込まず、カウンセリングや相談窓口を活用しながら、信頼できる専門家と継続的につながっていくことが大切です。少しずつでも相談の輪を広げていくことで、状況を変えていく力につながっていきます。
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