離婚の話し合いで、株式の財産分与をどう計算すればよいのか分からず、不安になっている方は少なくありません。この記事では、「財産分与で株式の評価額がわからない」ときに、どのような順番で確認し、整理していけばよいかを5つのステップで解説します。専門的な内容も、できるだけやさしい言葉で整理していきますので、一緒に確認していきましょう。
財産分与で株式の評価額を考える前に、どんな株式をどれだけ持っているのかをはっきりさせることが大切です。
最初に、証券会社の取引報告書や残高報告書、ネット証券の画面などを確認し、保有している株式の銘柄、株数、取得時期を一覧にしてみましょう。上場株式(証券取引所で売買されている株)か、非上場株式(会社関係者しか持っていない株)かで、財産分与における評価方法が変わることがあります。名義がどちらの配偶者になっているかだけでなく、結婚前から持っていたのか、結婚後に取得したのかも整理しておくと、後の話し合いがスムーズになります。まずは「何をどれだけ持っているか」を見える形にすることで、株式の評価額がわからないという不安を少しずつ減らしていきましょう。
財産分与で株式の評価額を決めるには、いつ時点の価格を基準にするかを押さえておくことが重要です。
一般的に、財産分与で株式を評価するときは、別居時や離婚時など、話し合いの前後で「評価の基準日」を決めて、その日の株価をもとに評価額を考えることが多いです。株式は日々価格が変動するため、どの時点の株価を使うかを決めておかないと、後から「高いときの株価で計算したい」「安いときの株価で見てほしい」といった争いになりやすくなります。財産分与の話し合いの中で、いつの時点の株価を基準にするのか、相手と共有しておくことが望ましいです。評価額がわからない場合でも、「どの日の価格を見るか」を先に決めることで、話し合いの土台が整ってきます。
上場株式の財産分与では、公開されている株価情報を使って評価額を算出する方法が考えられます。
証券取引所に上場している株式であれば、新聞やインターネットで株価を確認できるため、財産分与の評価額も比較的計算しやすいです。多くの場合、評価の基準日における終値(その日の最後の取引価格)や、一定期間の平均株価を使って、株式の評価額を出す方法が用いられます。例えば、基準日の終値×保有株数で、おおまかな評価額を把握することができます。株式の評価額がわからないと感じるときも、上場株式であれば、証券会社の取引履歴や残高照会と株価情報を照らし合わせることで、ある程度の目安を出すことが可能です。
非上場株式など評価が複雑な財産分与では、自分たちだけで無理に評価額を決めようとしないことが大切です。
非上場株式は市場で自由に売買されていないため、上場株式のように株価を見て簡単に評価額を出すことができません。このような場合、会社の決算書や資産状況をもとに、税理士や公認会計士などが株式の評価を行うことがあります。また、財産分与の場面では、弁護士など法律の専門家が、どこまでを共有財産とみなすか、どのような評価方法が妥当かについて助言してくれることもあります。株式の評価額がわからないまま感覚で決めてしまうと、後から不公平感が残るおそれがありますので、評価が難しいと感じた段階で、早めに専門家に相談することが望ましいです。
株式の評価額の目安がついたら、全体の財産分与のバランスを見ながら、冷静に話し合いを進めていきます。
株式の評価額がある程度整理できたら、預貯金や不動産、保険など、ほかの財産と合わせて全体の財産分与のバランスを確認しましょう。株式そのものをどちらが持ち続けるのか、あるいは売却して現金で分けるのかなど、具体的な分け方についても話し合う必要があります。話し合いで合意できた内容は、口約束のままにせず、できれば書面にして残しておくことが安心につながります。株式の財産分与や評価額について不安が残る場合は、調停や専門家への相談も視野に入れながら、納得できる形を一緒に探していくことが大切です。
財産分与で株式の評価額がわからないときは、まず株式の種類や保有状況を整理し、次に評価の基準日と基本的な考え方を確認することが出発点になります。そのうえで、上場株式は公開されている株価情報をもとに評価額を計算し、非上場株式など評価が難しい場合は、税理士や弁護士など専門家の助言を受けることが現実的です。最終的には、整理した評価額を踏まえて、全体の財産分与のバランスを見ながら相手と話し合い、書面などの形で合意内容を残しておくことが望ましいです。株式の評価や財産分与の問題は、専門的で一人では判断しにくい場面も多いため、無理に抱え込まず、早めに専門家へ相談しながら進めていくことをおすすめします。
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