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離婚しても仲良しでいたい…子どもと元夫との距離感に悩んでいます|離婚の無料相談事例

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30代後半の女性です。半年前に、10年連れ添った夫と離婚しました。お互いに大きな浮気や暴力があったわけではなく、価値観の違いや仕事の忙しさからすれ違いが続き、話し合いの末に「夫婦としては終わりにしよう」という結論になりました。

ただ、私たちには小学生の子どもが1人います。子どもの前ではできるだけ穏やかでいたいという思いもあり、「離婚しても仲良し」でいられるように、元夫とは連絡を取り合い、月に数回は3人で食事をしたり、学校行事にも一緒に参加しています。

周りからは「離婚したのにそんなに仲良くして大丈夫?」「子どもが期待してしまうのでは?」と言われることもあり、私自身もこのままの距離感でいいのか不安になってきました。元夫とは恋愛感情はなく、復縁するつもりも今のところありません。ただ、人としては嫌いではないですし、子どもの父親として関わり続けてほしい気持ちもあります。

離婚しても仲良しでいることは、子どもにとって良いことなのか、それともかえって混乱させてしまうのか…。私自身も、元夫と会ったあとに少し気持ちが揺れることがあり、「このままの関係でいいのかな」とモヤモヤしてしまいます。

離婚後も仲良しでいたい気持ちと、きちんと気持ちを切り替えたい気持ちの間で揺れている状態です。離婚しても仲良しでいるためには、どんなルールや距離感を意識すればいいのでしょうか。また、子どもへの影響をできるだけ良いものにするには、どのような関わり方を心がければよいか、アドバイスをいただきたいです。



「離婚しても仲良し」でいたいけれど、子どもや自分の気持ちへの影響が心配…そんな揺れる思いを抱えながら、元パートナーとの距離感に悩む相談者さんのケースをもとに、離婚後の関わり方を整理していきます。


まず、「なぜ離婚しても仲良しでいたいのか」を自分の言葉で整理してみることが大切です。

相談者さんの場合は、
・子どもの前ではできるだけ穏やかでいたい
・人としては嫌いではない
・父親として関わり続けてほしい
といった理由があるようです。

一方で、
・復縁するつもりは今のところない
・会ったあとに気持ちが揺れる
・周囲からの目が気になる
という迷いもあります。

紙に書き出してみると、「子どものため」と「自分のため」の両方の気持ちが見えてきます。「離婚しても仲良し」でいることが、本当に自分の心の安定につながっているのか、それともどこかで踏ん切りがつかない苦しさにつながっているのかを、冷静に見つめるきっかけになります。



次に、「離婚しても仲良し」でいることが子どもにどう映るかを意識してみます。

子どもにとって、両親が激しく対立しているより、穏やかに話せる関係でいてくれることは安心材料になりやすいです。一方で、
・両親が一緒にいる様子を見て「また家族に戻れるかも」と期待してしまう
・離婚の現実があいまいになり、気持ちの整理がつきにくくなる
といった可能性もあります。

そのため、
・離婚したこと、今は別々に暮らしていることを、子どもにわかる言葉で伝える
・「今はこういう家族の形なんだよ」と、現状を繰り返し説明する
・3人で会う頻度や時間帯を決め、だらだらと曖昧な関係にしない
・元夫との連絡内容は、基本的に子どもに関することを中心にする
といった「距離感のルール」を決めておくと、子どもにとっても、相談者さん自身にとっても、気持ちの整理がしやすくなります。

「離婚しても仲良し」でいること自体が悪いわけではなく、あくまで“どういう前提で、どんな頻度と距離感で関わるか”がポイントになります。



最後に、相談者さん自身の心のケアと、これからの人生の見通しについても考えてみましょう。

元夫と会ったあとに気持ちが揺れるのであれば、
・会う前後に、自分の気持ちをメモしておく
・「ここまで話す」「ここから先は話さない」と自分なりの線引きを決める
・一人で抱え込まず、信頼できる友人や専門家に気持ちを聞いてもらう
といった工夫が役に立つことがあります。

また、数年先をイメージして、
・仕事や生活をどう安定させていきたいか
・子どもとの時間をどう過ごしたいか
・新しいパートナーを望むかどうか
といったライフプランをざっくり描いてみると、「離婚しても仲良し」でいる関係を、今後どう位置づけるかが見えやすくなります。

もし今後、新しいパートナーを持ちたいと考えるなら、元夫との距離感を少しずつ見直す必要が出てくるかもしれません。そのときに慌てて関係を変えるより、今のうちから「子どものために協力し合う、でも夫婦には戻らない」という軸をはっきりさせておくと、ぶれにくくなります。



  • 離婚しても仲良しでいたいという気持ちは、決しておかしなものではありません。ただ、その背景には「子どものため」「自分の安心のため」など、さまざまな思いが重なっています。

    まずは、自分がなぜその関係を望んでいるのかを整理し、子どもへの影響を考えながら、元夫との距離感やルールを決めていくことが大切です。そのうえで、自分自身の今後の人生や心の安定も視野に入れ、「協力し合える元夫婦」という新しい関係性を時間をかけてつくっていけるとよいでしょう。

    「離婚しても仲良し」でいるかどうかに正解はありません。相談者さんとお子さんにとって、無理のない形を少しずつ探していくことが、結果的にいちばん穏やかな選択につながるはずです。

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