相談者より
DVについて教えてください。
DV被害を職場に知られたくない場合、まず安全確保のために取るべき行動は?
まずは「自分の身の安全を最優先」に、職場とは別ルートで相談窓口につながることが大切です。職場には無理に話さず、警察・DV相談窓口・信頼できる人に連絡し、今いる場所の安全を確保しましょう。
職場に知られたくない場合でも、命や身体の安全を守るためにできることはあります。
DVを受けているときは、恥ずかしさや「仕事に影響したくない」という気持ちから、職場に知られたくないと考える人が多くいます。それでも、まず守るべきはあなた自身の命と身体です。
【1】今いる場所が危険かどうかを確認する
・加害者がすぐ来られる場所か
・鍵を勝手に開けられないか
・暴力や脅しの連絡が頻繁に来ていないか
危険を感じる場合は、ひとりで抱え込まず、すぐに外部に助けを求めることが重要です。
【2】職場を通さずに相談できる窓口を使う
職場に知られたくないときは、会社とは関係のない窓口を利用します。
・警察(110番、または最寄りの警察署)
・配偶者暴力相談支援センターや自治体のDV相談窓口
・24時間対応の電話・チャット相談(「DV相談+(プラス)」など)
これらの窓口は、原則として相談内容を勝手に職場に伝えることはありません。
【3】連絡手段を分ける・履歴を残さない工夫
・加害者に見られないスマホやメールアドレスで相談する
・通話履歴やメッセージを削除する、または「見られても不自然でない」連絡先名にしておく
・位置情報の共有機能(アプリ・SNS)をオフにする
こうした小さな工夫も、安全確保につながります。
【4】避難先を考えておく
今すぐ逃げる状況でなくても、「いざというときに行ける場所」を考えておきましょう。
・実家や友人宅など、加害者が知らない・来にくい場所
・自治体や相談窓口が紹介してくれる一時保護施設
避難が必要な場合は、相談窓口や警察に「職場には知られたくない」と最初に伝えておくと、配慮してもらいやすくなります。
【5】職場への連絡は“最低限・理由はぼかす”でもよい
体調不良や家庭の事情など、具体的なDVの内容を言わずに休みを取ることも可能です。無理にDVのことを説明する必要はありません。
このように、職場に知られない形でも、外部の公的な窓口を使って安全を確保することができます。
職場に知られたくない気持ちが強すぎて、危険な状況を我慢し続けてしまうケースもあります。
よくあるのは、次のようなトラブルやリスクです。
・「仕事に迷惑をかけたくない」と我慢し続け、暴力がエスカレートしてから相談する
・加害者が職場に押しかけてきて、結果的に職場にDVが知られてしまう
・職場の同僚にだけ打ち明けたが、噂として広がってしまい、望まない形で周囲に知られる
・スマホの履歴や位置情報から、相談していることや避難先が加害者に知られてしまう
・突然の欠勤や早退が続き、事情を説明しないことで職場との関係が悪化する
また、相談窓口や警察に「職場には知られたくない」と伝え忘れると、緊急時の連絡の中で職場に情報が伝わる可能性もゼロではありません。最初の段階で「職場には知られたくない」「連絡はこの番号だけにしてほしい」とはっきり伝えておくことが大切です。
一方で、信頼できる上司や人事担当にだけ最低限の事情を伝えることで、シフト調整や在宅勤務などの配慮を受けられ、結果的に安全確保につながる場合もあります。「誰にも言わない」と決めつけず、必要に応じて範囲を絞って打ち明ける選択肢もあります。
まずは「職場に知られたくない」という希望を守りながら、命と身体を守る行動を優先してください。
1. 今の危険度を自分なりに判断する
・今すぐ暴力を受けるおそれがある → 躊躇せず110番通報
・すぐではないが不安・恐怖が続いている → DV相談窓口や自治体の相談窓口に連絡
2. 相談するときに必ず伝えること
・「職場には知られたくない」こと
・連絡してよい電話番号・メールアドレス
・加害者に知られている連絡先かどうか
3. 一人で抱え込まない
家族や友人など、信頼できる人がいれば「詳しい事情は話せないけれど、DVで困っている。職場には知られたくない」とだけ伝えて、避難先や連絡のサポートを頼むのも一つの方法です。
4. 職場への説明は“必要最低限”でよい
休職やシフト変更が必要な場合も、「体調不良」「家庭の事情」など、言える範囲だけを伝えれば足ります。無理にDVの内容を話す必要はありません。
5. 情報を自分でコントロールする
・スマホのロック、位置情報オフ、SNSの公開範囲の見直し
・相談窓口の連絡先を、見られても不自然でない名前で登録
不安が強いときは、電話やチャットで匿名に近い形で相談できる窓口もあります。「今の状況を話してみる」こと自体が、安全確保への第一歩になります。
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