2025年12月19日
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不倫が原因で離婚をする場合、慰謝料の相場は？
不倫が原因で離婚をする場合、慰謝料の相場は？
離婚について教えてください。
不倫が原因で離婚をする場合、慰謝料の相場は？
ズバッと回答
不倫が原因の離婚慰謝料は、おおまかに50万〜300万円程度が多いといわれます。ただし、婚姻期間や不倫の悪質さ、収入などで大きく増減します。
詳しく解説
不倫慰謝料の金額は「ケースごと」に決まります。
不倫が原因で離婚する場合の慰謝料は、「精神的な苦痛」に対するお金です。法律で金額が決まっているわけではなく、裁判例などをもとに、おおよその目安が語られています。
一般的な目安としては、以下のように言われることが多いです。
– 不倫はあったが離婚まではしていない：数十万〜100万円前後
– 不倫が原因で離婚に至った：50万〜300万円程度
– 不倫が長期間・悪質、相手が開き直っていたなど：300万円を超えることもある
金額を決めるときに、特に重視されるポイントは次のような点です。
– 婚姻期間：結婚生活が長いほど、慰謝料が高くなりやすい
– 不倫の期間・回数：一時的か、長年続いていたか
– 不倫の悪質さ：配偶者に隠して二重生活をしていた、妊娠・出産が絡むなど
– 子どもの有無：子どもがいる場合、精神的な負担が大きいと判断されやすい
– 当事者の収入や生活状況：支払う側・受け取る側の経済状況
– 不倫相手が既婚と知っていたか：知っていて関係を続けたかどうか
また、慰謝料は「不倫した配偶者」に請求するだけでなく、「不倫相手」に対しても請求できる場合があります。ただし、両方から合計してもらえる金額の“上限”が増えるわけではなく、基本的には「合計額」をどう分担して払うか、という考え方になります。
話し合い（示談）で金額を決めることも多く、その場合は上記の目安を参考にしつつ、お互いの事情や支払い能力を踏まえて決めていきます。
ケース別の注意点
慰謝料の金額だけでなく、「請求できるかどうか」や「証拠」が大きなポイントになります。
不倫慰謝料でよくある注意点・トラブルには、次のようなものがあります。
1. 不倫の「証拠」が不十分で、慰謝料が認められない
– LINEのやり取りや写真だけでは、「肉体関係があった」とまでは認められない場合があります。
– ホテルの出入り写真、宿泊予約履歴、継続的なやり取りの記録など、総合的な証拠が重要です。
– 証拠が弱いと、慰謝料の金額が低くなったり、そもそも請求が難しくなったりします。
2. すでに夫婦関係が破綻していた場合、慰謝料が認められないことも
– 別居が長く続いていた、ほとんど会話や生活実態がなかったなど、「不倫前から夫婦関係が壊れていた」と判断されると、不倫による慰謝料が認められないケースがあります。
3. 不倫相手に請求できないケース
– 不倫相手が「既婚だと知らなかった」「独身だと信じるのが普通の状況だった」と判断されると、不倫相手への慰謝料請求が難しくなります。
4. 高額を要求しすぎて話し合いがこじれる
– 相場から大きく外れた高額を一方的に要求すると、相手が全く応じず、長期のトラブルや裁判に発展しやすくなります。
– 裁判になれば時間もお金もかかり、結果的に「相場程度」に落ち着くことも多いです。
5. 口約束や簡単なメモだけで終わらせてしまう
– 慰謝料の支払い方法（分割・一括）、支払いが滞ったときの対応などをきちんと決めずに口約束で済ませると、後から「払ってくれない」「言った言わない」のトラブルになりがちです。
– 合意した内容は、日付・当事者名・金額・支払い方法などを明記した書面にしておくことが重要です。
相談先の選び方
不倫が原因で離婚を考えている場合、まずは「感情」と「お金・生活」を分けて整理することが大切です。
1. 現状を整理する
– いつ頃から不倫が始まったか、どのくらい続いているか
– 子どもや生活への影響はどうか
– 不倫の証拠として残っているものは何か（LINE、メール、写真、領収書など）
2. 証拠は冷静に集める
– 相手のスマホを勝手にのぞく、盗聴するなど、違法なおそれがある方法は避けましょう。
– すでに手元にあるデータや、正当な方法で入手できる資料を整理しておくと、後の話し合いがスムーズになります。
3. 慰謝料だけでなく、全体の条件を考える
– 慰謝料の金額だけにこだわると、話し合いが長引きがちです。
– 財産分与（貯金・家・保険などの分け方）、養育費、親権、今後の生活費なども含めて、「トータルで損をしないか」を考えることが重要です。
4. 話し合いが難しいと感じたら
– 一人で抱え込まず、早めに第三者に相談しましょう。
– 公的な相談窓口（自治体の法律相談、男女共同参画センター、法テラスなど）や、信頼できる相談機関を利用すると、相場感や進め方のアドバイスが得られます。
5. 合意内容は必ず書面に残す
– 慰謝料の金額、支払期限、分割の場合の回数・金額、支払いが滞ったときの対応などを明確にしておきましょう。
– 可能であれば、公正証書など「強制執行できる形」にしておくと、未払いのリスクを減らせます。
慰謝料の相場はあくまで目安であり、「あなたの事情」によって変わります。感情的になりすぎず、冷静に情報を集めながら、納得できる落としどころを探していくことが大切です。
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