親が亡くなったり、親権を行使できない事情があるとき、子どもを守る役割を担うのが「未成年後見人」です。ここでは、未成年後見人の基礎知識を、親権との違いや手続きの流れとあわせてやさしく解説します。
未成年後見人の基礎知識を知っておくと、万一のときに子どもの生活や財産をどう守るか、あらかじめ考えることができます。
自分にもしものことがあったら、子どもの親権や生活はどうなるのか、と不安に感じる方は少なくありません。親がいない、または親権を行使できない未成年の子どもを保護する制度が「未成年後見人」です。基礎知識を知らないままだと、誰が子どもの世話や財産管理をするのか、親族間で揉めてしまうおそれもあります。事前に未成年後見人の仕組みを理解しておくことで、遺言で候補者を指定するといった備えもでき、子どもの生活を安定させやすくなります。
まずは、未成年後見人とは何か、親権との違いから整理してみましょう。
未成年後見人とは、親が亡くなったり、親権を失ったりして「親権者がいない未成年の子ども」を保護するために、家庭裁判所が選ぶ大人のことです。親権が本来の親の権限であるのに対し、未成年後見人は親の代わりに子どもの身の回りのことや財産管理を行う「代理の保護者」のような役割を持ちます。根拠となるのは民法という基本的な法律で、未成年後見人は子どもの利益を最優先に行動する義務があると定められています。このように、未成年後見人の基礎知識として、誰のための制度かを押さえることが大切です。
未成年後見人については、名前が似ている制度も多く、誤解されやすいポイントがあります。
よくある誤解として、「親が亡くなれば自動的に祖父母が親権者になる」「親族会議で決めればよい」といった考え方があります。しかし実際には、親権者がいない未成年の子どもについては、家庭裁判所が未成年後見人を選ぶ仕組みです。また、「未成年後見人になれば自由に子どもの財産を使える」と思われがちですが、あくまで子どもの利益のために管理する立場であり、自分のために使うことは許されません。親権と未成年後見人、成年後見制度などを混同しやすいため、基礎知識として違いを整理しておくことが望ましいです。
次に、未成年後見人を選ぶときの基本的な流れを、家庭裁判所の手続きのイメージとともに見ていきます。
未成年後見人が必要になるのは、親が亡くなった、行方不明になった、親権を失ったなど、親権者がいなくなったときです。まず、親族などが家庭裁判所に未成年後見人選任の申立てを行います。親が遺言で「未成年後見人の候補者」を指定している場合は、その内容も考慮されます。家庭裁判所は、子どもの年齢や生活状況、候補者との関係、経済状況などを調査し、子どもの利益にとって最もふさわしい人を未成年後見人として選任します。選任後は、未成年後見人が子どもの生活や財産管理を行い、必要に応じて家庭裁判所に報告するといった流れになります。
未成年後見人の基礎知識を押さえるうえで、見落としがちな注意点も確認しておきましょう。
未成年後見人は、子どもの財産を守る重要な立場のため、家庭裁判所から監督を受けることがあります。たとえば、不動産を売るなど大きな取引をする際には、家庭裁判所の許可が必要になる場合があります。また、親が遺言で未成年後見人の候補者を指定していても、最終的に選ぶのは家庭裁判所であり、必ずしもその人が選任されるとは限りません。さらに、未成年後見人の役割は子どもが成人するまで続くため、長期間の責任を負うことになります。こうした点を踏まえ、候補者の健康状態や生活環境も含めて慎重に検討することが望ましいです。
無料相談フォームから、ご相談内容等の必要事項を登録ください。無料で登録頂けます。
ご相談者のお住まいエリア、ご相談内容に適した各種専門家よりご連絡させて頂きます。
弁護士・司法書士などの専門家に、あなたの悩みを相談しながら一緒に解決していきましょう。
※「無料相談する」ボタンを押して少しお待ちください。
本サービスは、入力いただきました内容を相談することができる専門家窓口を無料でご案内しております。
依頼内容に対し、対応可能な専門家から、ご登録頂きました電話・メールアドレス宛てに折返しご連絡させて頂くサービスとなりますので、ご登録内容はお間違いない様お願いいたします。