パートナーから物を投げられ、「これもDVではないか」「どこに相談すればいいのか」と不安を抱えている方は少なくありません。この記事では、「DVで物を投げられたときにどこへ相談し、どのように身を守っていくか」を5つのステップで整理してお伝えします。
物を投げられた状況を振り返り、DVにあたるかどうかと、今の危険度を整理していきます。
DVで物を投げられた場合、たとえ体に当たっていなくても、相手を威嚇したり支配したりする目的であれば、精神的なDVにあたる可能性があります。いつ、どこで、どんな物を投げられたのか、言葉の暴力や脅しがなかったかなど、できる範囲で具体的に思い出してみてください。けがをした、子どもの近くで物を投げられた、頻度が増えているといった場合は、危険度が高いサインと考えられます。「一度だけだから」と自分を納得させようとせず、今感じている恐怖心も大切な情報として受け止めることが望ましいです。
DVで物を投げられたときは、今すぐ逃げる必要がある場合に備えて、安全確保の準備をしておきます。
相手が怒り出したときにすぐに避難できるよう、近くの実家や友人宅、24時間対応のホテルなど、身を寄せられる場所をあらかじめ考えておくことが大切です。緊急時には110番通報で警察に助けを求めることができますし、命の危険を感じるほどのDVで物を投げられた場合には、ためらわずに通報することが望ましいです。携帯電話は常に充電して手元に置き、財布や身分証、保険証、通帳やキャッシュカードなど、最低限必要な物をまとめた「避難用のバッグ」を目立たない場所に用意しておくと安心です。子どもがいる場合は、子どもと一緒に安全に出られる経路やタイミングも、頭の中でシミュレーションしておきましょう。
一人で抱え込まず、DVで物を投げられた状況を、専門の相談窓口に打ち明けてみましょう。
各自治体には、配偶者暴力相談支援センターや女性相談窓口など、DVの相談を受け付ける機関があります。電話や面談で「パートナーに物を投げられた」「最近DVがエスカレートしている」など、今の状況をできる範囲で伝えてください。相談したからといって、すぐに相手に知られたり、離婚を強制されたりするわけではなく、今後取りうる選択肢や支援制度について一緒に考えてもらえることが多いです。危険が差し迫っている場合や、物を投げられてけがをしたときには、警察に相談することで、注意や保護、場合によっては接近禁止などの措置について案内を受けられる可能性があります。
DVの事実を示す証拠を少しずつ集めながら、今後どうしたいかを整理していきます。
DVで物を投げられた場合、壊れた物の写真、散乱した部屋の様子、けがの写真や診断書、相手からの暴言が記録されたメッセージなどは、後で重要な証拠になることがあります。日付と出来事をメモしておく「DV日記」をつけるのも有効です。こうした証拠は、保護命令の申し立てや離婚、親権、慰謝料の請求など、法的な手続きを検討するときに役立つ可能性があります。DV相談窓口や法律の専門家に、「DVで物を投げられたケースではどのような手続きが考えられるか」「費用や期間はどのくらいか」などを相談し、自分と子どもの安全と生活を守るための現実的な選択肢を一緒に整理していきましょう。
今だけでなく今後も続く不安に備え、支えてくれる人や機関とのつながりを広げていきます。
DVで物を投げられた経験は、心に大きな傷や不安を残しやすく、一人で抱え込むと心身の不調につながることがあります。信頼できる家族や友人に少しずつ打ち明けたり、カウンセリングや支援団体のサポートを利用したりすることで、気持ちの整理が進みやすくなります。行政の窓口では、シェルター(緊急避難先)や生活費の支援、子どもの学校との連携など、生活全体を支える制度について案内してもらえる場合があります。DVの相談は、何度してもかまいませんので、「パートナーに物を投げられて怖い」と感じたときには、その都度相談先を頼りながら、少しずつ安全で落ち着いた生活を取り戻していくことが大切です。
パートナーから物を投げられたとき、「これもDVなのか」「自分が我慢すればいいのか」と迷ってしまう方は多いですが、恐怖や不安を感じている時点で、すでに心の安全は損なわれています。まずは状況と危険度を整理し、安全確保の準備をしたうえで、DV相談窓口や警察・行政に相談し、証拠を残しながら今後の選択肢を一緒に考えてもらうことが望ましいです。そして、信頼できる人や専門家とのつながりを持つことで、長期的に支えてもらえる体制を整えていけます。DVで物を投げられた悩みは、一人で抱え込むほど深刻になりやすいため、「こんなことで相談していいのかな」と思う段階からでも、早めに専門機関へ連絡してみることをおすすめします。
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