一度の浮気でも慰謝料請求は可能？

一度の浮気でも慰謝料請求は可能？

ズバッと回答

• 詳しく解説
• ケース別の注意点
• 相談先の選び方
• 無料相談

詳しく解説

法律上の「不貞行為」とは、配偶者以外の人と肉体関係を持つことを指し、回数は一度でも対象になります。そのため、一度きりの浮気でも、夫婦の信頼関係を壊したと評価されれば、慰謝料を請求できる可能性があります。

慰謝料が認められやすいのは、例えば次のような場合です。
– ラブホテルの出入り写真や、肉体関係をうかがわせるメッセージなど、浮気を裏付ける証拠がある
– 浮気が原因で別居・離婚に至った、または夫婦関係が著しく悪化した
– 浮気相手が既婚であることを知りながら関係を続けていた

一方で、以下のようなケースでは、慰謝料が難しくなったり、金額が低くなったりすることがあります。
– 食事やデートだけで、肉体関係を示す証拠がない
– 夫婦関係がもともと破綻に近い状態だった
– 浮気相手が既婚であることを知らなかった、知らされていなかった

慰謝料の金額は、婚姻期間、浮気の期間や悪質さ、夫婦関係への影響、子どもの有無などを総合的に見て決まります。一度の浮気でも、離婚に至るほど影響が大きければ、一定額の慰謝料が認められることもあります。

ケース別の注意点

よくあるのは、「一度だけの浮気だから慰謝料は無理」とあきらめてしまうケースと、逆に「一度でも絶対に高額慰謝料が取れる」と思い込んでしまうケースです。

起こりがちなポイントとしては、
– 証拠が弱く、「ただの友人関係」と言い逃れされてしまう
– 感情的になって相手に詰め寄り、証拠となるデータを消されてしまう
– 浮気相手に直接連絡し、脅しと受け取られるような言い方をしてトラブルになる
– SNSや友人間で浮気を言いふらし、名誉毀損など別の問題に発展する
といったものがあります。

また、夫婦関係がすでに冷え切っていたり、別居状態が長く続いていた場合、「浮気が夫婦関係を壊した」とまでは評価されず、慰謝料が認められないこともあります。

誰に対して請求するか（配偶者だけか、浮気相手にもするか）、どのくらいの金額を求めるかによっても、話し合いの進め方や必要な準備が変わってきます。

相談先の選び方

一度の浮気で慰謝料を考えるときは、「感情」だけで動かず、「証拠」と「今後どうしたいか」を整理することが大切です。

まずは次の点を落ち着いて確認しましょう。
– 肉体関係をうかがわせる証拠があるか（ホテルのレシート、位置情報、メッセージ内容、写真など）
– 浮気が発覚してから、夫婦関係がどう変化したか（別居、離婚の話し合い、家庭内の状況など）
– 自分は「離婚したい」のか、「関係を修復したい」のか

そのうえで、
– 証拠になりそうなデータは、消される前にスクリーンショットやバックアップを取る
– 浮気相手や配偶者を追い詰めるような言動（暴力・脅し文句・SNSでの晒しなど）は控える
– 慰謝料請求をするかどうか、請求するとして誰に・どの程度を求めるかをメモに整理する
といった行動を取ると、後で後悔しにくくなります。

具体的な金額の相場や、自分のケースで請求が現実的かどうかを知りたい場合は、法律相談窓口や公的な相談機関など、第三者に状況を説明して意見を聞くと、冷静な判断材料が得られます。

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