DV・暴力の解決の手引き
DVで獲得できる慰謝料はどれくらい?
DVによる慰謝料は、暴力の内容・継続性・ケガや後遺症の有無・婚姻期間・子どもの有無など、複数の事情によって変わります。
ここでは過去の裁判例をもとに、慰謝料額ごとのケースを分かりやすく整理します。
まず大切なこと:
DVを受け続けていると、冷静な判断が難しくなることがあります。
慰謝料の金額だけで判断せず、まずはあなた自身と子ども・家族の安全を優先してください。
DV慰謝料を考える前に
DVは、身体的な暴力だけでなく、精神的な支配・暴言・脅迫・生活費を渡さない行為などが問題になる場合もあります。
DVを受けていると、「自分が悪いのではないか」「相談しても大ごとにしたくない」と感じてしまうことがあります。
しかし、離婚・別居・慰謝料請求・保護命令・婚姻費用など、状況によって取れる選択肢は複数あります。
あなたの状況に合った進め方を知るためにも、まずは一人で抱え込まず、専門家に相談してみることが大切です。
DV・暴力の悩みを無料相談できます
離婚したい、別居したい、慰謝料を請求したい、子どもを守りたいなど、状況に合わせて相談できます。
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DV慰謝料の金額別ケース
慰謝料100万円未満を獲得したケース
- 婚姻期間は5年未満
- DV以外に婚姻費用を分担していなかった
- DVの主張は認められたが、通院歴や後遺症はなかった
判例時期:平成18年8月28日/東京地方裁判所
家庭内暴力と生活費不払いがあったケース
慰謝料60万円
- 婚姻期間は5〜10年
- 家庭内暴力が複数認められた
- 生活費を渡していない事情もあった
判例時期:平成24年8月29日/東京高等裁判所
慰謝料100万〜150万円未満を獲得したケース
DVとモラハラが複合していたケース
慰謝料100万円
- 婚姻期間は5年未満
- DVに加えてモラハラの事実もあった
- 妻は500万円の慰謝料を請求した
- 婚姻期間が短い事情も考慮され、100万円が認められた
判例時期:平成18年1月17日/東京地方裁判所
慰謝料請求で悩んでいる方へ
DVの慰謝料は、証拠・ケガの程度・婚姻期間・子どもの有無などで変わります。
自分のケースで請求できる可能性があるか、まずは相談してみましょう。
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慰謝料150万〜300万円未満を獲得したケース
- 婚姻期間は10〜20年
- 離婚原因は夫からのDV
- 度重なるDV被害があった
- 肋骨の不全骨折、腰の骨のヒビについて診断書があった
- 2,500万円の慰謝料請求をした
判例時期:平成18年7月27日/東京地方裁判所
顔面骨折などの傷害を負ったケース
慰謝料200万円
- 婚姻期間は7年
- 別居期間は2年
- 子どもは1人
- 夫の暴力で左眼窩吹き抜け骨折、鼻骨骨折、上顎骨折の傷害を負った
判例時期:平成6年2月22日/神戸地方裁判所
- 婚姻期間は11年
- 別居期間は1年半
- 子どもは1人
- 年に1度程度のDV行為があった
- 平手や拳で殴る、髪を掴んで引っ張る、足で蹴るなどの行為があった
判例時期:平成16年6月24日/東京地方裁判所
慰謝料300万〜500万円未満を獲得したケース
- 婚姻期間は10〜20年
- 夫からのDVが原因で後遺症が残った
- 後遺障害併合8級と診断された
- 慰謝料300万円のほか、通院費用の支払いも命じられた
判例時期:平成18年11月29日/東京地方裁判所
首を絞める・離婚届を迫るなどの行為があったケース
慰謝料300万円
- 婚姻期間は30年以上
- 夫が妻の首を絞めた
- 離婚届を書くよう脅迫した
判例時期:平成21年8月28日/東京地方裁判所
不貞行為と粗暴な行為が認められたケース
慰謝料300万円
- 夫が不貞行為をしたうえで離婚を迫った
- さらに粗暴な行為があった
- 妻は慰謝料500万円を請求した
- 婚姻関係の破綻原因が夫側にあると認定された
判例時期:平成19年6月28日/東京地方裁判所
顔を殴る・足を蹴るなどの暴力があったケース
慰謝料300万円
- 婚姻期間は17年
- 別居期間は3年
- 子どもは2人
- 物を投げつける、顔面を複数回殴る、足を蹴るなどの行為があった
判例時期:平成15年10月24日/東京地方裁判所
長期間にわたり日常的な暴力があったケース
慰謝料350万円
- 婚姻期間は29年
- 別居期間は5年
- 子どもは3人
- 夫から日常的に暴力があった
- 右鎖骨骨折、腰椎椎間板ヘルニアを発症した
判例時期:平成12年3月8日/大阪高等裁判所
証拠が少なくても、まずは相談を
診断書・写真・LINE・メール・録音・警察への相談履歴など、使える可能性のある資料は状況によって異なります。
何から準備すればよいか分からない場合も、相談することで整理しやすくなります。
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慰謝料500万円以上を獲得したケース
深刻で継続的な暴力・暴言が認められたケース
慰謝料500万円
- 婚姻期間は5年
- 別居期間は1年
- 子どもは1人
- 罵倒、髪を引っ張る、頭や顔を殴るなどの行為があった
- 首を絞める、包丁を突き付けるなどの深刻な行為もあった
- 継続的な暴力や暴言として認められた
判例時期:平成15年6月11日/東京地方裁判所
DVによりPTSDを発症したケース
慰謝料800万円
- 性行為を拒否したことをきっかけにDVが始まった
- 髪を掴む、顔面を殴るなどして外傷を負わせた
- 子どもに対するDVも発生した
- 別居後、妻がPTSDを発症した
- 医師が夫からのDVが原因であると認めた
判例時期:平成13年11月5日/神戸地方裁判所
DV慰謝料で重要になりやすいポイント
暴力の内容
殴る・蹴る・首を絞める・物を投げるなど、具体的な行為の内容が重要になります。
継続性
一度だけなのか、長期間にわたり繰り返されていたのかで評価が変わることがあります。
証拠の有無
診断書、写真、録音、LINE、メール、警察や相談機関への記録などが役立つ場合があります。
ケガ・後遺症
骨折、通院、後遺障害、PTSDなどがある場合、慰謝料額に影響する可能性があります。
婚姻期間
婚姻期間や別居期間、夫婦関係の経緯なども総合的に見られることがあります。
子どもへの影響
子どもの前での暴力や、子どもへのDVがある場合、早急な安全確保が重要です。
DV・慰謝料・離婚でお悩みの方へ
「これはDVにあたるのか」「慰謝料請求できるのか」「離婚や別居をどう進めればいいのか」
迷っている段階でも相談できます。まずは現在の状況を整理するところから始めましょう。
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まとめ
DVの慰謝料は、数十万円から数百万円以上まで、事案によって大きく異なります。
特に、暴力の深刻さ、継続性、ケガや後遺症の有無、証拠の有無が重要になります。
ただし、慰謝料の金額だけを目的にするのではなく、まずは安全確保、別居、離婚、子どもの保護、生活費の確保など、
あなたの状況に合った進め方を考えることが大切です。
DVを受けていると感じたら、一人で抱え込まず、できるだけ早めに相談してください。