この記事を読んで分かること
この記事では、協議離婚(夫婦の話し合いで離婚)で離婚届を提出するときに必要なことを説明しています。
調停離婚(調停申立てで離婚成立)で離婚届を提出する場合はこちら↓の記事を参照ください。
まずは市区町村役場の住民課(戸籍を扱う窓口)で離婚届をもらいましょう。
こちら↓の緑の用紙が離婚届です。
記入ミスや紛失などを考慮して2,3枚もらっておきましょう。
窓口で人づてで離婚届をもらうことに引け目を感じる方もいるでしょうが、離婚届の提出も人づてとなります。
日本では年間20万件超の離婚が発生していて、窓口の人も慣れていますから気にせずに離婚届をもらいましょう。
検索サイトで例えば「お住まいの市区町村名 離婚届」と検索すると詳しい説明と、市区町村によっては離婚届をダウンロードすることも可能です。
ただし離婚届はA3サイズで提出しなければいけない場合が多いので注意してください。
また、結婚によって氏(名字)が変わった方が離婚後も婚姻時の氏(名字)を継続して名乗る場合には、「離婚の際に称していた氏を称する届」ももらっておきましょう。
なお仕事の都合等で市区町村役場の営業時間にいけない場合は、祝日・休日や役所時間外でも守衛室や宿直室に頼めばもらうことが可能です。
離婚届には離婚相手の記入欄があります。
こちらは離婚する相手に書いてもらうのが早いのですが、相手が書いてくれない、書いてもらうと遅くなる場合は変わりに記入しましょう。
離婚する相手の生年月日が分からない場合は住民票をもらっておくと正確な生年月日がわかります。
こちらも問題がない場合は、離婚する相手に書いてもらいましょう。
ご自身が離婚相手の両親の氏名を書く場合はあらかじめ確認、情報入手しておくことが必要です。
こちらも問題がない場合は、離婚する相手に書いてもらいましょう。
離婚相手の親と離婚相手の関係、長男、次男、三男や長女、次女、三女といった続柄です。
ご自身が離婚相手の両親と離婚相手の続柄を書く場合はあらかじめ確認、情報入手しておくことが必要です。
離婚相手と同居している場合、別居している場合いずれも今現在あなたが住民登録している正確な住所を記入しましょう。
分からない場合は市区町村役場で住民票をあらかじめ取得しておきましょう。
市区町村役場で申し込み用紙に記入し窓口に提出、本人確認書類(運転免許証・保険証など)と300円ほどの手数料で取得できます。
今現在の夫婦の本籍地を記入しましょう。
分からない場合は市区町村役場で戸籍謄本をあらかじめ取得しておきましょう。
市区町村役場で申し込み用紙に記入し窓口に提出、本人確認書類(運転免許証・保険証など)と450円ほどの手数料で取得できます。
おおよそで構いませんが、○○○○年○月から○○○○年○月で記入する必要があります。
開始日については、婚姻した日付か同居をはじめた日の早い方の記入でも大丈夫です。
こちらは正確でなくても大丈夫ですので記憶の範囲で記入してください。
「婚姻前の氏にもどる者の本籍」という欄があります。
離婚後に旧姓に戻る場合は、「○が元の戸籍に戻る」にチェックをして、戸籍を記入します。
離婚後も婚姻時と同じ氏(名字)を続ける場合にはこの欄は空白にしておいてください。
ただし、離婚後も結婚時と同じ氏(名字)を名乗る場合は「離婚の際に称していた氏を称する届」を離婚届を提出した日から3ヶ月以内に提出しなければいけません。
「離婚の際に称していた氏を称する届」についても市区町村役場でもらうことができますので必要に応じてもらっておきましょう。
こちら↓のようなA4の用紙です。
「婚姻前の氏にもどる者」は、結婚前の戸籍に戻るか本人(子供)だけで新たに戸籍を作るかを選ぶ事ができます。
離婚後に結婚前の戸籍に戻る場合は、「○が元の戸籍に戻る」にチェックをして、戸籍(住所)を記入します。
離婚後に結婚前の戸籍に戻らない場合は、「○が元の戸籍に戻る」欄は空欄にしておいてください。
その場合は先程の「8.離婚届の記入-離婚後の氏(名字)をどうするか決める」と同様に、「離婚の際に称していた氏を称する届」を離婚届を提出した日から3ヶ月以内に提出しなければいけません。
未成年の子供がいる場合、親権をどちらが持つかを決めなければ離婚届は受理されません。
「未成年の子の氏名」は親権がある方の欄に子供の名前を記入してください。
複数人子供がいる場合も同様に、名字を省略せずに正式な姓名を記入してください。
離婚届の証人は20歳以上であれば誰でも構いません。
証人になったからといって、証人に何ら法的義務が生じることはありません。
兄弟姉妹や友人にお願いすることが多いようですが、全く知らない他人であっても問題はありません。
また証人2人は夫婦それぞれ1人づつではなく、どちらか一方が2人に依頼しても問題ありません。
ただし、本人が証人になりすますことは認められていません。
最悪誰もいない場合は、離婚届の証人代行サービス業者もあり4,000円程で依頼可能です。
協議離婚の場合は、夫と妻、本人が必ず署名押印しなければいけません。
印鑑は実印と三文判どちらでも構いませんが、相手の署名捺印をあなたが偽ってすることは犯罪ですので決してやらず、本人が署名捺印しましょう。
離婚届に全て記入、捺印ができたら市区町村役場の窓口に提出しましょう。
離婚届を受理された日が離婚日になりますので、書類不備がなければ提出した日が受理日=離婚成立日になります。
また祝日・休日や役所の時間外に提出する場合は、役所時間外の守衛室や宿直室に代理受理してもらうことも可能です。
こちらも書類不備がなければ提出日が離婚成立日になります。
離婚についてご不明点、具体的にすすめたいけど分からない方は、お気軽に専門家へ無料相談をしてみてください。