上司からのハラスメントかもしれない言動に悩んでいても、「誰にどう相談すればよいか分からない」と不安に感じている方は多いです。この記事では、上司のハラスメントを整理し、適切な相談先を選びながら、自分の心と働く環境を守るための基本的な流れを5つのステップで解説します。
まずは感情から少し距離を置き、上司のハラスメントと思われる言動を具体的な事実として整理していきます。
上司のハラスメントかどうか判断するためには、「いつ・どこで・誰から・どのような言葉や行動があったか」をできるだけ具体的に書き出すことが大切です。感情的な表現ではなく、「○月○日、会議中に『無能だ』と言われた」など、客観的に分かる形でメモに残しておきましょう。上司のハラスメントが続いている場合は、日記のように時系列で記録しておくと、後で相談するときに状況を説明しやすくなります。自分だけで判断がつかない段階でも、こうした整理をしておくことで、その後の相談がスムーズになります。
上司のハラスメントに関する証拠を集めると同時に、自分の心と体の負担がどの程度かを把握しておきます。
上司からのハラスメントがメールやチャット、録音などで残っている場合は、削除せずに保管しておくことが重要です。メモや日記、同じ場にいた同僚の証言も、後で相談するときの参考資料になり得ます。また、上司のハラスメントによって眠れない、食欲がない、仕事に行くのがつらいといった心身の不調が出ている場合は、その状態もメモしておき、必要に応じて医療機関の受診も検討しましょう。自分の健康を守ることは、ハラスメント問題への対応と同じくらい大切なポイントです。
いきなり上司本人と対決しようとせず、まずは社内の相談窓口や周囲の人に上司のハラスメントについて打ち明けてみます。
多くの会社には、人事部やコンプライアンス窓口、ハラスメント相談窓口など、上司のハラスメントを含む労働問題を相談できる部署が設けられています。就業規則や社内イントラネットを確認し、どこにどのように相談できるかを調べてみましょう。いきなり正式な相談が不安な場合は、信頼できる同僚や先輩に「こういう上司の言動で困っている」と話し、第三者の視点を聞いてみることも一つの方法です。社内で相談した内容や対応の経過も、日付とともに記録しておくと、後から状況を整理しやすくなります。
会社内だけでは上司のハラスメントが改善しない場合は、外部の公的機関や専門家への相談も検討します。
社内の相談だけでは上司のハラスメントが止まらない、相談しづらい雰囲気があるといった場合には、外部の相談窓口を利用することが考えられます。労働局の総合労働相談コーナーや自治体の労働相談窓口などでは、上司のハラスメントに関する相談を無料で受け付けていることが多いです。こうした窓口では、会社との話し合いの進め方や、労働基準監督署への相談の可否など、具体的な選択肢についてアドバイスを受けられます。必要に応じて、労働問題に詳しい専門家への相談も視野に入れ、自分に合ったペースで進めていきましょう。
相談で得た情報を踏まえ、今後どのように働き続けるか、自分の身をどう守るかの方針を落ち着いて考えます。
上司のハラスメントについて相談を重ねる中で、部署異動の希望を出す、会社と話し合いを続ける、転職も含めて検討するなど、いくつかの選択肢が見えてくることがあります。それぞれのメリット・デメリットを書き出し、自分の健康状態や生活状況も踏まえて、無理のない方針を考えていくことが大切です。上司のハラスメント問題は、短期間で解決しないことも多いため、「一人で抱え込まず、必要なときはいつでも相談してよい」と自分に言い聞かせながら進めていきましょう。状況が変化したときには、再度相談窓口や専門家に意見を求めることも有効です。
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