親権について教えてください。
親権争いで子どもの希望はどの程度考慮される?
子どもの希望は「重要な要素の一つ」ですが、それだけで親権が決まるわけではありません。年齢や理解力、希望の理由などを踏まえ、子どもの利益にかなうかどうかを裁判所が総合的に判断します。
親権争いでは、子どもの気持ちは無視されるわけではありません。
家庭裁判所が親権者を決めるときの基本は「子どもの利益(子どもにとって何が一番良いか)」です。その中の一つとして、子どもの希望・意思も考慮されます。
一般的には、
– おおよそ10歳前後から:子どもの意思がより重視されやすい
– 中学生くらい:意思の内容や理由がしっかりしていれば、かなり重く見られることが多い
といわれています。ただし、年齢だけで決まるわけではありません。
裁判所は、
– どちらの親と安定して暮らしてきたか(これまでの養育状況)
– 生活環境(住まい、学校、友人関係など)
– 親の養育能力(時間、経済状況、精神的な安定など)
– きょうだいを離さない方がよいかどうか
– 子どもの性格や健康状態
など、多くの事情を総合的に見て判断します。
子どもの希望を確認する方法としては、
– 家庭裁判所調査官による面接
– 裁判官による子ども本人との面談
などが行われることがあります。子どもが直接法廷で話すことは通常はなく、子どもに過度な負担をかけない形で意思を確認するのが一般的です。
また、子どもの希望があっても、
– 一方の親が子どもに強く言い聞かせている
– プレゼントやお金で気持ちを引き寄せている
– もう一方の親の悪口を繰り返し聞かせている
といった影響が疑われる場合には、そのまま信用されないこともあります。裁判所は、子どもの本当の気持ちかどうか、背景も含めて慎重に見ます。
子どもの希望があれば必ず通る、というわけではない点に注意が必要です。
よくある誤解として、
– 「子どもが『お母さん(お父さん)と暮らしたい』と言えば、それで決まる」
– 「子どもに自分の方を選ぶよう言わせれば有利になる」
と考えてしまうケースがあります。
しかし実際には、
1. 子どもに選択を迫ること自体が負担になる
– 「どっちの親を選ぶか」を子どもに決めさせるのは、大きなストレスになります。
– 無理に選ばせたことが、後で子どもの心の傷になることもあります。
2. 親の働きかけが強いとマイナス評価になることも
– 一方の親が、もう一方の親の悪口を子どもに繰り返し聞かせている
– 「こっちを選ばないと悲しい」「もう会えなくなる」などと不安をあおる
こうした行動は、子どもの健全な成長を妨げると見られ、親権の判断で不利になる可能性があります。
3. 子どもの希望と生活の安定がぶつかることもある
– 友達や学校、習い事など、今の生活環境を大きく変える必要がある
– 希望した親が、仕事の状況などから十分に世話をできるか疑問がある
こうした場合、子どもの希望よりも「生活の安定」が優先されることがあります。
4. 小さい子どもの場合は、意思確認自体が難しい
– 幼児や低学年の子は、深く考えて選ぶことが難しく、その場の感情に左右されやすいです。
– このため、言葉としての希望よりも、これまでどちらが主に世話をしてきたかなどが重視されます。
親権について考えるときは、「どうすれば自分が有利になるか」だけでなく、「子どもにとって何が一番安心で幸せか」を軸に考えることが大切です。
行動のポイントとしては、
– 子どもに「どっちと暮らしたい?」と迫らない
– 相手の親の悪口を子どもに聞かせない
– これまでの育児への関わり方や、今後どのように育てていくかを整理しておく
– 学校や保育園での様子、健康状態など、子どもの生活状況を把握しておく
– 話し合いで決められない場合は、早めに家庭裁判所での調停など、公的な手続きも検討する
といった点が挙げられます。
自分だけで判断に迷う場合は、法律の専門家や、公的な相談窓口、自治体の相談窓口などで、子どもの状況も含めて相談しながら進めると安心です。感情的な対立を深めるよりも、「子どもの気持ちと生活の安定」を中心に、冷静に話し合いと手続きを進めていくことが、結果的に子どものためになります。
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