相続について教えてください。
相続が開始したことを知ったらまず何をすべきですか?
まずは慌てて財産分けをせず、「死亡届・葬儀などの手続き」と「相続人・財産の確認」を落ち着いて進めることが大切です。そのうえで、借金がないかを確認し、相続を受けるかどうかを判断する期限(原則3か月)を意識しましょう。
相続が始まった直後は、やることが多く混乱しがちですが、優先順位をつけて進めるとスムーズです。
相続は、亡くなった方(被相続人)が出た時点で自動的に始まります。ただし、すぐに遺産分けをする必要はなく、まずは次の順番で考えると整理しやすくなります。
1. 役所への届出や葬儀などの初期手続き
・死亡届の提出(通常、医師の死亡診断書を添えて7日以内)
・火葬許可証の取得、葬儀・火葬の手配
・健康保険、年金、勤務先への連絡 など
これらは相続とは別ですが、期限があるものも多いため、家族で分担して早めに進めます。
2. 相続人が誰かを確認する
・亡くなった方の戸籍(出生から死亡までの一連の戸籍)を取り寄せる
・配偶者、子ども、父母、兄弟姉妹など、法律上の相続人を確認する
相続人が誰か分からないと、その後の手続き(遺産分割協議や名義変更)が進められません。
3. 財産と借金の全体像をつかむ
・預貯金、株式、不動産、生命保険などのプラスの財産
・住宅ローン、カードローン、連帯保証、税金の未納などのマイナスの財産
・通帳、証券会社の書類、不動産の権利証、借用書、督促状などを整理して確認します。
ここで重要なのは、「借金がどれくらいあるか」をできるだけ早く把握することです。
4. 相続を受けるかどうかの判断(3か月の期限に注意)
亡くなった方の財産が「プラスよりマイナスが多そう」「借金の有無がはっきりしない」といった場合、
・すべてを相続する「単純承認」
・プラスの範囲でマイナスを払う「限定承認」
・一切相続しない「相続放棄」
といった選択肢を検討します。
特に「相続放棄」や「限定承認」は、原則として相続開始を知った日から3か月以内に家庭裁判所に申立てる必要があります。
5. 遺言書の有無を確認する
・自宅の金庫や机の引き出し
・銀行の貸金庫
・公証役場に保管されている公正証書遺言の有無
を確認します。遺言書があるかどうかで、その後の遺産分けのルールが大きく変わります。
6. 遺産分割や名義変更は、上記を確認してから
相続人と財産の内容、遺言書の有無が分かってから、初めて「誰が何をどれくらい相続するか」を話し合います。銀行口座や不動産の名義変更も、その後の手続きです。
このように、相続開始直後は「届出・葬儀 → 相続人と財産の確認 → 相続を受けるかの判断」という流れで考えると、抜け漏れを防ぎやすくなります。
相続開始直後に、勢いで動いてしまうと後から取り返しがつかないこともあります。
よくある注意点として、次のようなケースがあります。
1. 借金を確認せずに財産を使ってしまう
・亡くなった方の預金を、生活費や葬儀費用として勝手に引き出して使う
・高価な品物(貴金属や車など)を売ったり、処分したりする
こうした行為は、「相続を受ける意思がある」とみなされるおそれがあり、後から「相続放棄したい」と思っても認められにくくなる場合があります。
2. 3か月の期限を過ぎてしまう
・相続人同士の話し合いがまとまらず、放置しているうちに3か月が過ぎる
・借金があるか不明のまま時間だけが経つ
原則として、3か月を過ぎると「すべて相続する(単純承認)」と扱われるのが基本です。あとから多額の借金が見つかっても、原則として支払う義務を負うことになります。
3. 遺言書を勝手に開封してしまう
・自筆の遺言書を見つけて、その場で封筒を開けてしまう
自筆の遺言書は、家庭裁判所での「検認」という手続きが必要な場合があります。勝手に開封すると、過料(罰金のようなお金)が科されることもあるため注意が必要です。
4. 一部の相続人だけで話を進めてしまう
・兄弟のうち一人だけが勝手に銀行口座を解約し、他の相続人に知らせない
・特定の相続人だけが不動産の名義を変えてしまう
法律上の相続人全員が関わっていないと、後から「そんな話は聞いていない」とトラブルになりやすく、やり直しや紛争の原因になります。
5. 口約束だけで遺産分けを決めてしまう
・「家は長男、預金は次男でいいよね」と口頭だけで決めてしまう
後から認識の違いが出たときに証拠が残らず、争いになりやすくなります。遺産分割協議書など、書面にしておくことが重要です。
相続が始まったと知ったときは、まず「急いで分けない」「借金を確認する」「3か月の期限を意識する」の3点を押さえることが大切です。
具体的には、
1. 死亡届や葬儀など、期限のある手続きを優先して済ませる
2. 相続人が誰か、財産と借金がどれくらいあるかを、書き出して整理する
3. 借金が多そう、よく分からないと感じたら、3か月以内に相続をどうするか判断する
という流れで進めてください。
自分たちだけでは判断が難しい場合や、相続人同士で意見が分かれそうな場合は、早めに公的な相談窓口や専門知識のある機関に相談し、期限を過ぎないようにスケジュールを立てることが重要です。
一人で抱え込まず、家族で情報を共有しながら、落ち着いて手続きを進めていきましょう。
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