親権について教えてください。
親権をめぐる裁判で専門家調査官の意見はどれくらい重視される?
家庭裁判所調査官の意見は「かなり重視される」が、「絶対」ではありません。裁判官は調査官の報告を参考にしつつ、他の証拠や事情も総合して親権者を決めます。
親権の裁判では、家庭裁判所調査官の調査結果が重要な材料になります。
家庭裁判所調査官は、親権や面会交流などの事件で、子どもの生活状況や親子関係を調べる専門職です。心理学や福祉の知識を持ち、家庭訪問や面接、学校や保育園への照会などを行い、その結果を「調査報告書」として裁判官に提出します。
親権を決めるとき、裁判官は「子どもの利益(子どもにとって一番良い環境かどうか)」を最優先に考えます。その判断材料として、調査官の報告書はとても重要視されることが多く、実務上、調査官の意見と裁判所の結論が一致するケースは少なくありません。
ただし、調査官の意見がそのまま結論になるわけではありません。裁判官は、
・当事者の主張や証拠(写真、診断書、LINEやメールのやりとりなど)
・これまでの養育状況(誰が主に世話をしてきたか、生活環境の安定性など)
・子どもの年齢や意思(ある程度の年齢以上の場合)
・DVや虐待の有無
など、さまざまな事情を総合して判断します。
そのため、調査官の意見が自分に不利に感じられる場合でも、他の証拠や事情を丁寧に示すことで、裁判所の判断が変わる可能性はあります。また、調査の過程で誤解や事実の抜け落ちがあると感じた場合は、その点を裁判所に伝え、訂正や補足を求めることもできます。
調査官の意見に頼りきりになったり、逆に軽く見すぎたりすると、思わぬ不利を招くことがあります。
よくあるのは、「調査官が味方してくれれば勝てる」と考えてしまうケースです。調査官はどちらかの味方ではなく、あくまで子どもの立場から中立的に見ます。そのため、相手の悪口ばかりを強調したり、子どもに相手親の悪い話を吹き込んだりすると、かえって「子どもに悪影響を与えている」と評価されるおそれがあります。
また、調査の場で緊張してうまく話せず、「本当の養育状況が伝わらなかった」と感じる人もいます。家庭訪問のときだけ部屋を整えたり、子どもにセリフを覚えさせたりすると、不自然さから調査官に見抜かれることもあります。普段の生活や子どもとの関わり方が一番のポイントになるため、取り繕いすぎは逆効果です。
さらに、調査報告書の内容に納得がいかないのに、「専門家が言うなら仕方ない」と何も言わないまま進んでしまうケースもあります。報告書に事実と違う点や、説明不足だと感じる点があれば、冷静にメモを取り、裁判所に対して「どこがどう違うのか」「どのような事情が抜けているのか」を具体的に伝えることが大切です。
親権の裁判で調査官の意見が重視されることを前提に、「どう見られるか」ではなく「日頃からどう子どもと向き合っているか」を整えることが重要です。調査の前には、これまで自分がしてきた子どもの世話(保育園・学校の対応、病院の付き添い、習い事の送迎など)を簡単にメモにまとめておくと、調査官にも裁判所にも伝えやすくなります。
調査の場では、相手の悪口よりも「自分がどのように子どもを支えてきたか」「これからどう育てていきたいか」を具体的に話すよう意識しましょう。子どもの前で相手を悪く言わない、子どもに選択を迫らないなど、日常の言動も評価の対象になり得ます。
調査官の報告書の内容や裁判の進め方に不安がある場合は、一人で抱え込まず、法律相談窓口や公的な相談機関などで、第三者の意見を聞くことも有効です。早い段階で相談し、自分の状況や希望を整理しておくことで、調査や裁判にどう向き合うべきかが見えやすくなります。
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